道路のボラード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 02:06 UTC 版)
「乗物による突入攻撃#予防策」も参照 道路のボラードは、ある一定の範囲に車両の進入を規制したり、車両の進行方向を誘導したりする目的で用いられる。進入を規制する目的では車止めと呼ばれることもある。材質は石、木、鉄、ステンレス、プラスチックなど様々なものがある。単なる棒状に限らず、円錐状になっていたり四角柱になっていたり、その他上部に様々な意匠が取り付けられていることもある。路面に埋め込まれたり固定されたりして移動不可能なものと、取り外しが容易に可能なものがある。取り外し可能なボラードは、緊急車両や業務車両の出入りに用いられる。取り除く場合は、地下の空洞にそのまま下ろして格納する方式のものと、取り外した穴に蓋をするものがある。 ボラードを一列に並べる時には、規制対象の車両がその間を通過できないくらい間隔を狭くする一方で、自転車や歩行者が通行可能な程度の幅を取る。またボラードの間に鎖やテープ、ロープなどを渡して歩行者の通行を規制し誘導できるものもある。 歩行者の空間と自動車の通行路を区分するためによく用いられる。歩行者天国を設定するためにも用いられる。 道路と工事現場を区分している交通制御用ボラード イースト・ロンドンにある古いボラード 鎖が付いたボラード ステンレス鋼製ボラード 交通を誘導する目的のボラードには、道路標識のような表示が付いていたり、内部に照明が備えられて夜間に光るようになっていたりする。こうしたボラードは車道中央の安全地帯などで見られる。また、対向車線との間に設置して、通行を区分したりUターンや対向車線を横断して脇道へ入ることを規制したりする。こうした目的ではプラスチック製のボラードが多く使われている。 ボラードは多くの場合固定的に同じ場所で用いることが前提となっており、道路工事の現場など一時的に使用する目的では自由に持ち運びができるロードコーンがよく用いられている。
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