連続する経済危機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 16:03 UTC 版)
「ヘンリー・ポールソン」の記事における「連続する経済危機」の解説
2008年3月のベア・スターンズ危機の時は救済に動いたが、9月のリーマンブラザーズの危機においては、「公的資金を投入しようと考えたことは一度も無い」とリーマンの救済を拒否。このリーマン破綻をきっかけに世界金融危機(リーマン・ショック)は起きた。あわてて方針を一転し、金融機関安定化法案を成立させたが、この一貫しない態度が市場の不信を招き、法案成立も全く効果がなく世界的な株式の大暴落を招いた。公的資金の投入拒否については、選挙の2ヶ月前という時期で公的資金投入を嫌がる国民を意識した可能性が言われている。フランスのラガルド経済財務雇用相は、「何が恐ろしかったかと言えば、リーマン・ブラザーズを破綻させるというヘンリー・ポールソンの決断だ」と批判した。また、景気対策でアメリカ国債増発の必要に迫られ、ポールソンとともに米中戦略経済対話の共同議長を務めていた1990年代からの旧友の王岐山に大量の引き受けを要請して中華人民共和国が日本を上回る世界最大のアメリカ国債保有国となった。
※この「連続する経済危機」の解説は、「ヘンリー・ポールソン」の解説の一部です。
「連続する経済危機」を含む「ヘンリー・ポールソン」の記事については、「ヘンリー・ポールソン」の概要を参照ください。
- 連続する経済危機のページへのリンク