連絡船廃止後の宇高航路
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 13:56 UTC 版)
「宇高連絡船」の記事における「連絡船廃止後の宇高航路」の解説
鉄道連絡の宇高航路は廃止となったが、その後も宇野・高松間で存続してきたフェリー航路についても併せて記述したい。 瀬戸大橋の通行料が高額であったことなどの事情から、フェリー各社(四国フェリー・宇高国道フェリー・本四フェリー)の宇高航路は、瀬戸大橋開業後も運航を続け、21世紀初頭でもトラックドライバーの利用が多かった。しかし、明石海峡大橋の供用開始、本四高速などの通行料金値下げ、燃油価格高騰などが原因で利用者が減少、徐々に減便を余儀なくされる。 2009年(平成21年)4月1日に津國汽船の本四フェリーが廃止撤退。2010年(平成22年)2月12日には、宇高国道フェリーと四国フェリーが宇高航路での運航を3月26日限りで廃止すると四国運輸局に申請したが、岡山・香川の両県議会や玉野・高松の両市議会から存続要請がなされた結果、宇高国道フェリーは同年3月4日に、四国フェリーは同年3月11日に廃止申請を取り下げて当面の運航継続を決めた。最終的に宇高国道フェリーは2012年(平成24年)10月17日をもって運航休止となり、その後再開されていない。 宇高航路は四国フェリー1社による運航となっていたが、四国フェリーの子会社である四国急行フェリーは2019年11月11日、岡山県の宇野港と香川県の高松港を結ぶフェリー航路について、12月16日に運航を休止すると発表した。これにより、「宇高航路」と呼ばれ109年にわたり運航されてきた宇野~高松航路が、事実上その歴史に幕を閉じることになった。 強風などで本四備讃線の瀬戸大橋橋上区間(児島駅 - 坂出駅・宇多津駅)に通行規制がかかった場合は、快速電車マリンライナーが宇野行に臨時変更され、宇野から高松へフェリーによる代行輸送が行われていたが、四国フェリーが深夜便を廃止し日中の運航も5往復にまで減便されたため、代行輸送契約は終了となった。
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