連絡線維
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/10 07:51 UTC 版)
Papezの回路 Papez circuit 1937年に、アメリカの神経解剖学者であるパ-ペッツ(またはパペッツ、James Papez)が情動回路を報告した。パ-ペッツは「帯状回が興奮すると、海馬体、乳頭体、視床前核を経て帯状回に刺激が戻る」という神経回路を想定し、この回路が持続的に興奮することで情動が生まれるのではないか、と考えた。後にこの回路はむしろ記憶に関与することが明らかになった。海馬-脳弓-乳頭体-視床前核-帯状回-海馬傍回-海馬という閉鎖回路をPapezの回路という。 Yakovlevの回路 Yakovlev circuit 1948年にヤコブレフは情動に関連した構造として前頭葉眼窩部皮質、島葉皮質、前部側頭葉皮質、扁桃体および視床背内側核を辺縁系に追加した。扁桃体-視床背内側核-前頭葉眼窩皮質後方-側頭葉前方-扁桃体という閉鎖回路をYakovlevの回路または基底・外側回路という。
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