連絡船への車両積み込みに使用する控車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 09:47 UTC 版)
「控車」の記事における「連絡船への車両積み込みに使用する控車」の解説
青函連絡船や宇高連絡船など、日本国有鉄道(国鉄)が運営していたいくつかの航路では、貨車や荷物車・郵便車などを直接船舶に積み込み、輸送の迅速化を図った「車両航送」が実施されていたが、その船への出し入れをおこなう際、貨車と機関車の間に空の貨車や専用の控車を数両連結するのが通例であった。 その目的は、可動橋先端部から船体にかけて重量の重い機関車がのると、通常ヒーリングポンプで船がその分沈み込んだ分を修正するが、可動橋と船体接続部は、傾斜の変化により踏面が不安定になり、その不安定な可動橋や接続部踏面上で入替機関車が直接駆動力や制動力をかけると空転・滑走して脱線や激突の危険が生じるためであり、可動橋の強度上の理由とする俗説は誤りである。実際C62形でさえ青函連絡船により航送されている。 構造的には通常の連結作業に使われる控車と大差ないが、後年は控室を持たない車両が使用された。車両形式記号は同じく「ヒ」である。
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