退役までの道筋
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/04 15:27 UTC 版)
2007年のウォールストリート・ジャーナルの記事では、アメリカ空軍がデルタIIロケットの使用を継続しなかった場合に関して推測を行なっており、ゴダード宇宙飛行センターのディレクターを1980年から1982年まで務めたトーマス・ヤングによると"その件に関して人々は心配している"との発言が紹介された。 2008年には、ULAは2011年のデルタIIの打ち上げ終了後にも"約半ダース"の売れ残りのデルタIIを持つことになるだろうと推定された。この件に関してULAの広報担当者は、現在の中規模打ち上げロケットとしてデルタIIシステムの3基のいくつかを変更する契約が空軍と間にあったが終了したと表明した。この空軍との契約では、ケープカナベラルでULAが整備している2つの射場を用いて、デルタIIを40日以内に打ち上げ可能な状態を保つ事が要求されていたが、ULAは2つの射場をいついかなる時も打ち上げられるような状態を維持する事は出来なくなるという見方を示していた。 2009年8月、NASA打ち上げ担当者にデルタIIロケットを現在の計画に追加するかも知れない事を打診した。 2011年9月10日に月探査機GRAILが、同年10月28日に地球観測衛星スオミNPPが打ち上げられ、デルタIIロケットの在庫は残り5機となった。2012年から2013年にかけてこれらの活用が調整され、2017年までにNASAのSMAP (Soil Moisture Active-Passive)、OCO-2、JPSS-1 (Joint Polar Satellite System-1)、ICESat-2の4機の打ち上げに使われることになった。 2018年9月15日、最後のデルタIIによるICESat-2の打ち上げが行われ、デルタIIの運用は終了された。
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