近江鉄道時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/15 14:51 UTC 版)
「国鉄ED14形電気機関車」の記事における「近江鉄道時代」の解説
近江鉄道では、譲渡された後、石灰石・石油貨物列車などに使用したが、軸重が15tもあるため、犬上川に架かる鉄橋が重量制限の為に渡れず、運用区間は多賀 - 米原間に限定されていた。主に多賀 − 彦根間の石灰石輸送に使用されていたが、1988年(昭和63年)までに貨物列車が廃止されたため、本来の目的を失った。その後も1・4号機はイベント、あるいは豪雪時の除雪作業や構内の入れ替えなどの事業用として、時おり使用されており、2012年現在も車籍を保持しているが、現在4号機は故障の為休車中。2・3号機は使用されることなく彦根工場内で長期休車となっていたが、2004年(平成16年)7月1日付けで廃車された。 1 - 3号機は同社の標準である水色塗装であるが、4号機は国鉄時代の茶色塗装に復元されている。 現在ではATSの装備が困難な点、部品調達の問題、車体重量の問題、そして近江鉄道には電気機関車の運転免許を持っている運転士がほとんどいなくなった状態から、事実上本線走行は困難な状態となっている。 近江鉄道では2007年(平成19年)3月から、彦根駅に整備された、近江鉄道ミュージアムに展示されていたが、2018年12月8日の閉館に伴い、2019年1月28日の夜から29日未明にかけて2号機が、同29日の夜から30日未明にかけて4号機が奈良県の解体場へと陸送され、最後まで残った1号機も同年3月13日から14日にかけて解体場に陸送されED14形は消滅した。
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