近年のMUMPS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/19 02:27 UTC 版)
かつてあった複数のMUMPSベンダーは、度重なる買収・合併の結果により、現在は数社のみ存在している(インターシステムズ社、F.I.S社等)。アプリケーション開発手法としてMUMPS/M言語そのものは医療業界以外に広く普及しなかった。 しかし、インターシステムズ社がMUMPSのDBMS部分を強化し、かつM言語以外の多言語(Java/C・C++/VBなど)、Web技術(XML/Webサービス)による短期開発 (RAD) 機能、データベースとしての運用管理機能(分散データベース、ログによる可用性向上)を強化して、多次元データベース「Caché」(キャシェーと読む)として販売している。原理的に複雑なツリー構造となっているデータの検索や文字列処理が得意なので、データベース全体が巨大で見通しの悪いようなアプリケーションにおいて、より高いパフォーマンスが期待される。CSPと呼ばれるWebアプリ開発では、ホームページ制作ソフトとしてポピュラーなDreamweaverを画面エディタとして使えるのも、魅力的と言える。 「Caché」は現在医療分野のみならず、開発効率のよさと運用性能の高さにより、RDBMSの独擅場であった金融・製造・物流などの基幹業務など多岐にわたり採用されている。ODBCドライバが用意されているので、他のDBMSからの移行もさほど困難ではないだろう。
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