農林水産ジーンバンク
従来、個々の研究機関で行われていた遺伝資源研究と事業は、
1985年に、全国的なネットワークを有する「農林水産省ジーンバンク事業」となった。1986年には、農業生物資源研究所内に遺伝資源センターを設立し、1993年より植物・微生物・動物・DNAのセンターとした。
ジーンバンク事業は各部門のセンターバンクと多数の試験研究機関にあるサブバンクとの連携で運営されており、2001年から独立行政法人農業生物資源研究所が母体となり運営している。植物・動物・微生物の3部門からなる。
バイオテクノロジーによる品種改良を効率的に行うため、国の内外から遺伝資源を探索・収集し、分類・同定を行うとともに特性評価、品質評価を実施し、これらを増殖・保存している。このようにして保存されている遺伝資源は、大学や民間企業の研究者に広く提供し活用されている。
ジーンバンクの施設内では、約14万点の植物の種子が種子貯蔵庫で、約2万点の微生物が液体窒素気相やフリーザー内で、約200点の動物の精子や体細胞が液体窒素液相中で保存されている。保存している遺伝資源は、活力(発芽率や増殖率等でモニター)や在庫量等の在庫管理や配布作業などをコンピュータシステムで管理している。
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