轆轤師・現田市松とは? わかりやすく解説

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轆轤(ろくろ)師・現田市松

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 21:27 UTC 版)

板谷波山」の記事における「轆轤(ろくろ)師・現田市」の解説

波山作品には青磁白磁、彩磁(多色用いた磁器)などがあるが、いずれも造形色彩完璧期した格調の高いものである波山の独自の創案よるものに葆光釉(ほこうゆう)という釉(うわぐすり)がある。これは、器の表面様々な色の顔料絵付けをした後、全体マットつや消し)の不透明釉で被うのである。この技法により、従来色絵磁器とは異なった、ソフトで微妙な色調絵画的幻想的な表現可能になった。前述第57回日本美術協会出品作珍果文花瓶」もこの技法よるもので、美術学校時代習得した彫刻技術生かして模様薄肉彫表した後、繊細な筆で絵付けをし、葆光釉をかけたものである。波山完璧な器形追求するため、あえて轆轤師使っていた。初窯制作期の1903年明治36年)から中国招聘され1910年大正9年)まで勤めた佐賀県有田出身深海三次郎(ふかみ みつじろう)と、その後任に当たった石川県小松出身の現田市前述)がそれで、とりわけ現田は波山晩年に至るまで半世紀以上にわたるパートナーであった前述の「珍果文花瓶」は2002年平成14年)、国の重要文化財指定された。これは、同年指定され宮川香山作品と共に明治以降陶磁器としては初めての国の重要文化財指定物件となったまた、茨城県筑西市にある波山生家茨城県指定史跡として板谷波山記念館内で保存公開されている。

※この「轆轤(ろくろ)師・現田市松」の解説は、「板谷波山」の解説の一部です。
「轆轤(ろくろ)師・現田市松」を含む「板谷波山」の記事については、「板谷波山」の概要を参照ください。

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