起動の遅さ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 21:16 UTC 版)
EmacsのLispベースの設計の欠点は、Lispコードの読込み、解釈 に伴う性能への負荷である。Emacsが最初に実装されたシステムでは大抵、競合するテキストエディタよりかなり遅かった。このことをジョークにした、頭文字による略語がEMACSになる文がいくつか存在する(このようなジョークは他にも存在し、例えばユーザー・インターフェースをネタにした (Escape Meta Alt Control Shift) などがある)。 Eight Megabytes And Constantly Swapping(8MBでちょくちょくスワップ - 8MBのメモリーが広かった時代の話) Emacs Makes A Computer Slow(Emacsはコンピュータを遅くする) Eventually Mallocs All Computer Storage(結局コンピュータの全記憶装置をmallocする) Eventually Makes All Computers Sick(結局全コンピュータをビョーキにする) ただし、最近のコンピュータは十分速くなり、以前言われていたほどEmacsを遅いと感じることはめったになくなった。実際、Emacsは最近のワードプロセッサよりも素速く立ち上がる。 さらに、GNU Emacs 23以降はEmacsをサーバープログラムとして立ち上げておくデーモンモードが追加された。この場合、Emacs本体はOS起動時に自動的に一度起動するだけなので、速度は問題にならない。
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