赤外線警戒技術
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/28 04:04 UTC 版)
3~5µmと8~12µmの2つの波長帯の赤外線が使用される。3~5µmの波長の赤外線はミサイルのロケット・モーターが放つ高温の噴射排気、つまり「プルーム」を検出し、8~12µmの波長では噴射が終わり空力加熱で弾頭部が放つ比較的穏やかな熱源からの放射を探知する。 3~5µm帯では大気の水蒸気による吸収が比較的少ないために透過性に優れるが、同時にそれだけ周辺環境からの放射も多く、対象ミサイルの探知・追跡の時には背景ノイズとなる。このノイズ低減方法の1つ、2波長光学同時走査方式では、探知目的のロケットモーターの排気プルームの赤外線放射波長と背景ノイズの元となる太陽光放射の赤外線ピーク波長を同時に測定し続けることで、波長特性と時間軸方向の両方での信号変化をマイクロプロセッサーが分析することで排気プルームの検出を行なうものである。
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