赤倉ゴルフコースとは? わかりやすく解説

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赤倉ゴルフコース

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/26 07:58 UTC 版)

赤倉ゴルフコース
Akakura Golf Course
赤倉ゴルフコースの空中写真。
1976年11月3日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本
新潟県妙高市田切216番地  
概要
開業 1963年昭和38年)7月8日
運営 メンバーシップコース
設計 井上 誠一
運営者 赤倉観光ホテル株式会社
コース

OUT IN
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 5 500 1 4 401
2 4 371 2 4 357
3 4 370 3 5 500
4 4 376 4 3 145
5 3 220 5 4 416
6 4 342 6 4 404
7 5 495 7 5 538
8 4 363 8 3 178
9 3 160 9 4 345
36 3197 36 3284

その他
公式サイト 赤倉ゴルフコース
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赤倉ゴルフコース(あかくらゴルフコース)は、 新潟県妙高市田切にあるゴルフ場である。

概要

越後富士ともいわれる妙高山の中腹に、1936年昭和11年)1月、新たなホテルの建設に向けて経営母体「赤倉観光ホテル株式会社」が設立され、会長に大倉喜七郎が就任した[1]。同年12月12日、日本の高原リゾートの草分け的存在として「赤倉観光ホテル」が完成し開業された[1]

しかし、翌年の1937年(昭和12年)、日中戦争の影響を受けたが、同時期、日本政府による外貨獲得政策として国際リゾートホテルの建設計画が提案され、海外賓客にも対応した拘りのあるホテルの建設が望まれた[2]。その国際リゾートホテルの候補の一つとして「赤倉観光ホテル」が浮かび上がった[2]。赤倉観光ホテルの創業者は、当時帝国ホテル会長を務め、川奈ホテルゴルフコース(静岡県、1928年(昭和3年)開場、設計 大谷光明(大島コース)、C・H・アリソン(富士コース))、上高地帝国ホテルをつくった大倉喜七郎で、大倉は日本のホテルの基礎を築いた[2]。大倉のホテルへの拘りは強く、設計者である高橋貞太郎をスイスにまで出張させる程だった[2]

日本百名山の一つである妙高山を望む地に、1937年(昭和12年)、赤倉観光ホテルは本格的な高原リゾートホテルの草分け的な存在として誕生した[2]1945年(昭和20年)8月、終戦となり、同年10月、占領軍により接収され保養所となった[3]。また、戦時統制令により、赤倉観光ホテルは帝国ホテルと合併し「赤倉帝国ホテル」と改称された[3]。その後、1952年(昭和27年)7月、接収解除となった[3]

1963年(昭和38年)7月8日、「赤倉ゴルフコース」の設計を大成建設株式会社に依頼し、9ホールのゴルフ場が完成し開場された[3]1971年(昭和46年)、増設の9ホールの設計を井上誠一に依頼し、既存の9ホールの改造も同時に井上に依頼、高原リゾートコース18ホールのゴルフ場が完成した[3]

井上は霞ヶ関カンツリー倶楽部(埼玉県、1929年(昭和4年)開場、西コース)、大洗ゴルフ倶楽部(茨城県、1953年(昭和28年)開場)、鷹之台カンツリー倶楽部(千葉県、1954年(昭和29年)開場)、龍ヶ崎カントリー倶楽部(茨城県、1958年(昭和33年)開場)、よみうりゴルフ倶楽部(東京都、1961年(昭和36年)開場)など日本屈指のコースを設計した[1]。しかし、1965年(昭和40年)、創業当時の建物は解体され、1年後の1966年(昭和41年)、旧建物を模して新たに建替えられ、拘りの詰まったホテルも同時に受け継がれた[1]

コースは広いフェアウェイと白い砂のバンカーが特徴で、白樺ブナなどの樹木が点在する、難易度の高いホールが多く正確なショットが要求される[4]。また比較的小さなグリーンは、緻密な計算が必要とされる戦略的コースである[4]

所在地

〒949-2102 新潟県妙高市田切216番地

コース情報

  • 開場日 - 1963年7月8日
  • 設計者 - 井上 誠一
  • コースタイプ - 丘陵コース
  • コース - 18ホールズ、パー72、6,481ヤード、コースレート75.4
  • フェアウェー - コウライ
  • ラフ - ノシバ
  • グリーン - 1グリーン、ベント(ペンクロス)
  • ハザード - バンカー59
  • ラウンドスタイル - キャディ・セルフ選択可、5人乗り電磁誘導式乗用カートでのセルフプレーが原則
  • 練習場 - 無し
  • 休場日 - 無休、冬季クローズ 11月下旬-4月中旬[5]

ギャラリー

交通アクセス

鉄道

道路

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c d 「赤倉ゴルフコース」、名匠・井上誠一と歴史、2021年7月閲覧
  2. ^ a b c d e 「赤倉観光ホテル」、ヒストリー、2021年7月閲覧
  3. ^ a b c d e [『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「昭和12年大倉喜七郎男爵が赤倉観光ホテルを開業。昭和46年井上誠一設計の18ホール完成」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年7月閲覧]
  4. ^ a b 「赤倉ゴルフコース」、コース概要、2021年7月閲覧
  5. ^ 「赤倉ゴルフコース」、ゴルフダイジェスト、ゴルフ場詳細、2021年7月閲覧
  6. ^ a b 「赤倉ゴルフコース」、アクセス、2021年7月閲覧

関連文献

  • 『ゴルフ場ガイド 西版』、2006-2007、「赤倉ゴルフコース」、東京 ゴルフダイジェスト社、2006年5月、2021年7月閲覧
  • 『美しい日本のゴルフコース BEAUTIFUL GOLF CULTURE IN JAPAN 日本のゴルフ110年記念 ゴルフは日本の新しい伝統文化である』、ゴルフダイジェスト社「美しい日本のゴルフコース」編纂委員会編、「昭和12年大倉喜七郎男爵が赤倉観光ホテルを開業。昭和46年井上誠一設計の18ホール完成」、東京 ゴルフダイジェスト社、2013年12月、2021年7月閲覧

関連項目

外部リンク




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