議論学との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/30 01:37 UTC 版)
「論証(argument)」と「議論(argumentation)」は異なるが、哲学的にはこれら用語の用法に一般的合意は形成されていない。ここでは議論は社会的かつ文化的行為であり、議論する過程が重要であり、その結果として生成されるのが論証とする。しかし例えばプラグマティズムの弁証法では普通なら "argument" というべきところを "argumentation" とすることが多い。議論学(Argumentation theory) は、議論を理論的に研究する学問である。議論学は、様々な学問分野の知識を必要とする学際領域となっている。議論を完全に理解するには、論理学(形式、非形式)、修辞技法、コミュニケーション理論、言語学、心理学、計算機科学などの知識を必要とする。1970年代以降、議論学には、論理的手法、修辞的手法、弁証的手法の3つの手法があるというのが定説となっている。Wenzel によれば、論理的手法は議論の成果物を扱い、修辞的手法は手続きを扱い、弁証的手法はプロセスを扱う。従って、非形式論理学は議論学の基盤の1つとなっていて、主に議論の成果である論証を扱う。
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