語りもの芸能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/01/09 15:42 UTC 版)
「音楽でない語りもの」には、中世には唱導があり、それ以後は講談その他の芸能が生まれた。 唱導は、仏法を説いて衆生を導く語りの芸能で、平治の乱のとき惨殺された信西の子で天台宗の僧澄憲は、その名手として知られた。澄憲の子の聖覚も唱導の名人で、聖覚が安居院に住したことから彼の家系は安居院流として唱導の本宗の地位をしめた。鎌倉時代後半の13世紀末葉には『普通唱導集』が編まれた。 講談は戦国時代から安土桃山時代に生まれた語りもの芸能で、天明(1781年-1788年)年間以降さかんになって、江戸末期から明治時代にかけて全盛期を迎えた。享保(1716年-1735年)期に江戸町奉行として活躍した大岡忠相の裁判に題材をとった「大岡政談」などが特に著名である。明治末期には立川文庫など講談の内容を記載した「講談本」が人気を呼んだ。
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