試験と部隊配備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 00:17 UTC 版)
「C-1 (輸送機)」の記事における「試験と部隊配備」の解説
試作1号機は1971年2月24日、また3月には2号機も空自へ引き渡され、岐阜基地の実験航空隊(当時)で各種試験に供された。試験項目は飛行性能・特性から構造強度、系統機能、動力・電気・電子の各装置、空輸・空挺・空投など11区分・約100項目に及んだ。試験終了後、1973年4月より試験運用が開始された。 輸送航空団におけるC-1要員の教育のため、1973年4月には入間航空隊にC-1計画班およびC-1整備教育班が新設され、第402飛行隊がC-46DおよびYS-11による空輸任務を遂行しながらC-1飛行教育を行った。なおC-46Dは1969年7月には定期運航を終了していたが、C-Xの実用化には時間がかかると見込まれたことから、それまでのつなぎとして1965年3月の時点でYS-11も導入したものであり、第3次防衛力整備計画では更に貨客型を約10機追加装備することになった。しかし同機は基本的に旅客機として設計されているため空挺降投下等に対応できず、これらの任務には、厳しい運用制限を課しつつC-46Dを使用し続けざるを得なかったことから、C-Xの早期装備が渇望されていた。これに応えて、1975年4月からはC-1による定期運航が、また1976年2月からは正規運用が開始された。
※この「試験と部隊配備」の解説は、「C-1 (輸送機)」の解説の一部です。
「試験と部隊配備」を含む「C-1 (輸送機)」の記事については、「C-1 (輸送機)」の概要を参照ください。
- 試験と部隊配備のページへのリンク