評価と記録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/06 02:15 UTC 版)
「シコルスキー S-67」の記事における「評価と記録」の解説
ベル 309 キングコブラとともにS-67 ブラックホークは、1972年にアメリカ陸軍による一連の評価飛行テストに供された。両機ともにAH-56 シャイアンの代替機には選定されず、その代わりに、陸軍は数年後にAH-64 アパッチとなる新たな発展型攻撃ヘリコプター計画を策定することに決めた。 S-67は販売促進ツアーの間にロール、スプリットS、ループといった一連の飛行機動を行ってみせ、その大きさと速度とは裏腹に非常に扱い易く敏捷であるとの評判を得た。 シコルスキー社のテストパイロットであるカート・キャノン(Kurt Cannon)とバイロン・グラハム(Byron Graham)の搭乗したS-67は、1970年12月14日に3 km (1.9 mi)のコースを348.97 km/h (217 mph)で、19日には15から25km (9.3から16mi)のコースを355.48 km/h (221 mph)で飛行してE-1クラスで2つの速度世界記録を樹立した。これらの記録は以後8年間更新されなかった。 シコルスキー社内の研究開発の一環として、1974年に元々の通常形式のテールローターの代わりにダクテッドファンがS-67に取り付けられた。ダクテッドファンを備えた機体は、通常形式のテールローターとの比較のために29飛行時間に渡りテストが行われ、テスト降下中に230 mph (370 km/h)の速度に達した。1974年8月に元のテールローターと垂直尾翼を持つ機体構成に戻された。
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