計画粘着係数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/19 08:34 UTC 版)
JRグループでは、実験結果を基にして以下のような式で運転性能を算出する際の粘着係数を定めている。このような粘着係数推定値を計画粘着係数とも呼ぶ。ここでvの単位はkm/hである。 計画粘着係数計算式車両種類駆動時制動時直流・交直流電気機関車 μ = 0.265 × 1 + 0.403 v 1 + 0.522 v {\displaystyle \mu =0.265\times {\frac {1+0.403v}{1+0.522v}}} μ = 0.200 1 + 0.0059 v {\displaystyle \mu ={\frac {0.200}{1+0.0059v}}} 交流電気機関車 μ = 0.326 × 1 + 0.279 v 1 + 0.367 v {\displaystyle \mu =0.326\times {\frac {1+0.279v}{1+0.367v}}} 在来線電車 μ = 0.245 × 1 + 0.050 v 1 + 0.100 v {\displaystyle \mu =0.245\times {\frac {1+0.050v}{1+0.100v}}} 新幹線電車 μ = 13.6 v + 85 {\displaystyle \mu ={\frac {13.6}{v+85}}} 計算式の根拠となった実測データには粘着係数が悪化する条件であるレール湿潤状態や先頭車での条件のものも含め、実測データの下限を結ぶように計算式が立てられている。この計算式をグラフ化したものを示す。制動時の粘着係数が多くの範囲で駆動時より低く見積もられているのは、安全上の制約などで厳しく考えられているからである。また車両の種類によって異なるのは、駆動の制御の仕方によって実際の粘着係数をどの程度有効に活用できるかが考慮されているからである。
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