計画の問題点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 06:06 UTC 版)
大和北道路の区間については、ユネスコの世界遺産でもある平城宮跡の地下を通過する計画案であったが、地下水によって保存されている木簡に深刻な影響が出ることが懸念され、平城宮跡直下をトンネルで建設する案は白紙となった。2005年(平成17年)9月初旬、国土交通省はルートを平城宮跡の約1 km東側にずらすという最終案を固めた。最終案では、奈良市平城ニュータウン付近から新大宮駅付近を通過して奈良市八条まで至る約5 kmをトンネルにすることが提示されており、高架道路ではなくトンネルにすることで景観に配慮した形となっている。 北の換気塔の高さは風致地区(第一種)内の規制に合わせた8mになるが、付近の住宅地は換気塔よりも高い。南の換気塔の高さは30m、大安寺のすぐ西とされている(付近の高さ規制は15m)。 トンネル案の推定工費は3100億円と発表されている。なお、有識者委員は複数の別案も提示しており、上記問題を回避した案の工費は1600億円と試算している。 この区間については、現在の国道24号(奈良バイパス)の建設時、平城宮跡があるため、当初の予定ルートから東に迂回させた経緯があるが、平城宮跡のすぐ南東側を奈良バイパスの奈良高架橋が走っている。 「大和北道路有識者委員会」の提言では、奈良市中心部を地下構造で通過する案が提言された。通過地域は、全線を国道24号に沿う/国道24号 + 西九条佐保線に沿うの2案が推奨された。
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