親会社変更とその後の混迷
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「福岡コミュニティ放送」の記事における「親会社変更とその後の混迷」の解説
広告収入の低迷などから、2005年には累積赤字が8000万円に拡大したこともあり、渕上は自力での放送継続を断念した。同年10月31日、渕上が所有する株式の約6割にあたる933株を、放送の継続などを条件に福岡市の投資コンサルタント会社「夢大陸」に1株1円で売却して経営権を譲渡した。2006年3月2日をもって「FM MiMi」としての放送は終了し、女性をターゲットとした「StyleFM」として放送を開始した。経営譲渡時までの累積赤字は渕上が全て清算したという。 経営譲渡後(2005年11月1日)から「StyleFM」へのステーションネームの変更(2006年3月3日)までの間に、それまで「FM MiMi」で放送されていた番組のほとんどが打ち切られ、担当パーソナリティもほとんどが契約を打ち切られた。中には次週の予告をしていたにもかかわらず、最終回すら放送出来ぬまま予告もなく突然打ち切られた番組も存在する。一方で、親会社となった夢大陸の社長・原千春(原知遙)が「六本木の巫女」と称して自ら出演する番組も立ち上げ、放送局のカラーは一変した。 2010年4月、「夢大陸」が金融庁の許可を受けずに海外の金融商品を扱ったとして、金融商品取引法違反容疑により同社関係先が家宅捜索を受け、福岡コミュニティ放送もその対象となった。捜査の中で、「StyleFM」が金融情報を紹介する番組を行っていたことがわかり、このことについて放送法に抵触する疑いがあるとして、総務省九州総合通信局が重大な関心を寄せる事態となった。 この金融商品取引法違反事件が報道各社によって報じられた2010年6月末からは、一部を除き生放送番組の大半が事実上打切りとなり、閉局に至るまで音楽フィラー番組である『Beach Break』が終日放送される事態に至った。
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