補聴器の進歩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 04:06 UTC 版)
詳細は「補聴器の歴史」を参照 補聴器はパワーを上げ、なおかつ小さくなるように進歩している。それは電子工学の進歩と歩調を揃えている。ただし、近年はファッション性を重視し、「魅せる補聴器」とする動向もある。 初期の補聴器は真空管を使用しており弁当箱ほどの大きさだった。1950年代中頃にはトランジスタ化により小型化され、タバコ箱ぐらいの大きさになった(「ポケット型補聴器」という)。いずれも、受信部・バッテリーが収まった箱をポケットに入れていた。そして「イヤモールド」と呼ばれる、耳あなにはめ込む樹脂殻と細いケーブルでつながっていた。 1960年代中頃には集積回路化により外耳の上部に引っ掛けるような形の補聴器(「耳かけ型補聴器」という)が現れた(外耳の上部に引っ掛ける機具の中に、受信部・バッテリーが入った。これらとイヤモールドは短いチューブでつながっていた)。 1970年代中頃には耳の内部に入れるタイプの補聴器(「耳穴型補聴器」という)が現れた(イヤモールドの中に受信部・バッテリーなどが全て入った)。 1990年代になると、 それまでの補聴器(アナログ補聴器)は単純に音を増幅するだけだったが、1990年代には音をデジタル信号に変換して処理するデジタル補聴器が現れた。 1999年には毎年6月6日が「補聴器の日」に制定された。
※この「補聴器の進歩」の解説は、「補聴器」の解説の一部です。
「補聴器の進歩」を含む「補聴器」の記事については、「補聴器」の概要を参照ください。
- 補聴器の進歩のページへのリンク