袷とは? わかりやすく解説

あわせ〔あはせ〕【×袷】

読み方:あわせ

《「あ(合)わせる」の連用形から》裏地をつけて仕立てた着物。秋から春先にかけて用いる。近世では初夏初秋に着るならわしがあった。あわせのころも。あわせぎぬ。《 夏》「—きて身は世にありのすさびかな/蕪村」⇔単(ひとえ)。


読み方:アワセ(awase)

単物に対して、裏をつけた衣服を指す。


読み方:アワセ(awase)

布を二枚合わせて仕立てた衣服で、綿のはいらないもの

季節

分類 人事


読み方:アワセ(awase)

作者 荒畑寒村

初出 大正4年

ジャンル 小説


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/17 06:58 UTC 版)

概略

袷の長着の例

(あわせ)とは、裏地のある長着のこと。これに対して裏地のないものは(ひとえ)と呼ばれる。

衣替えの慣例としては10月から5月までの間に着るものだが、ウールなど暖かい素材で作られた単の普及と暖房器具の発達により、真冬のみ着る人もいる。
裏地には平絹やキュプラなど滑りの良い布地が用いられ、胴裏(身頃部分の裏地)、八掛(裾部分の裏地、裾回し)、袖裏に分けられる。八掛と袖裏は着用時にも表から見えるため、表地と調和し、引き立てるような色柄の別布が用いられることが多い。

戦前までの女性用の長着の胴裏には紅絹(もみ)が使われていた。

「袷の羽織」、「袷の襦袢」も存在する。

室町時代以後の小袖において「袷」とは綿の入らない裏地付きをいい、冬用の綿入の小袖と区別することもあった。

また、昭和30年代頃までは、裏地つきの洋服のことも、和服になぞらえて「袷仕立て」と言うことがあった。

無垢仕立て

婚礼用の振袖留袖など、格式の高い着物は、表地と裏地を共生地で仕立てる。これを「無垢仕立て」といい、特に婚礼用の重ね衣装を白無垢という。

胴抜き

袷を簡略化し、胴の部分だけを仕立てにしたものを「人形仕立て」といい、洋服の仕立てにちなんで「胴抜き」ともいう。人形仕立ては人形着物が襟や袖・裾を袷風にして身の裏地をつけないことからこう呼ばれる。

関連項目


出典:『Wiktionary』 (2016/07/24 19:06 UTC 版)

発音(?)


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「袷」の例文・使い方・用例・文例

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