薬物とセックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/01 01:03 UTC 版)
公式には薬物の使用は認められていなかったが、LSD等の薬物が隠れてかなり使われていた。サイケデリックについての講座が開催され、参加者は個人的に薬物を持ち込んでエサレンの敷地で使用していた。スタッフは薬物を試してハイになった状態でエンカウンターグループに参加したらどうなるか研究することが仕事だと考えており、エサレンにはあらゆる種類の薬物があった。グループ経験では、なにも抑制せず、自分を開き、向かい合うことが極限まで推奨されていた。性の抑制を捨て快楽を追求することも試みられ、自己実現や人間の可能性の追求というテーマとマッチすると考えられていた。自由と自己責任の思想を背景に、スタッフたちは薬物とセックスにもっぱら関心を向けた。スタッフにとっても参加者にとっても、多くの人が集うエサレンはよいハンティングの場であり、率直さの推奨されるグループ経験では他人と親しくなりやすいため、多くのカップルができた。 とはいえ、エサレンはイメージされるほど「セックスのびっくりハウス」だったわけではなく、時々グループ経験としてグループ・セックスをするというアイデアが出されることはあったが、実現はされず、ヌード・セラピーやセックス・セラピーは行われず、性と自由の強調には比較的節度があった。
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