びっくりハウスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > びっくりハウスの意味・解説 

びっくり‐ハウス

壁や床が動いたり、鏡によって錯覚を起こさせたりするなど、人を驚かせるような仕掛け施してある遊戯施設ファンハウス


びっくりハウス

作者田辺聖子

収載図書12アップルパイ
出版社集英社
刊行年月1987.2
シリーズ名集英社文庫


びっくりハウス


びっくりハウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/14 04:55 UTC 版)

びっくりハウスあるいはマジックハウス(Fun house、Mad House、Haunted Swing、Bug House)は、遊園地アトラクションである。広義では錯覚を利用した不思議な仕掛けの室内体験型アトラクションの総称。狭義では部屋の内壁が回転することによる錯覚を楽しむ小部屋型アトラクション(マッド・ハウス)を指す。

アラスカ・ユーコン太平洋博覧会(1909年)に展示されたホーンテッド・スウィング

概要

凸面鏡凹面鏡による視覚の変化を楽しむものや、傾いた家具による平衡感覚の狂いを楽しむものなど施設によって仕掛けが異なる[1]

マッド・ハウス

日本では「回転部屋」のみを「びっくりハウス」あるいは「マジックハウス」と称することが多く、回転部屋がないびっくりハウスは別の名称がつけられる場合もある。西洋では回転部屋の正式名称は「ホーンテッド・スウィング」、通称「バグ・ハウス」であったが[2]、1990年代以降は「マッド・ハウス」の名で普及している。

客が家の中に入り、部屋の真ん中にある椅子(初期型はブランコ式、他にゆりかご式・ドラム式がある)に座ると、椅子が揺れると同時に部屋の床や天井が縦に回転する。床と天井が上下逆さまになるため、無重力感や錯覚、混乱を起こす。何回か回転すると終了する[1]。実際の椅子の揺れは小さいが、搭乗後にめまい吐き気が生じる者もある[3]

1890年代初頭に「Illusion apparatus(イリュージョン装置)」としてアマリア・レイク(Amariah Lake)によって発明(1893年11月に特許取得[4])され、アトランティック・シティ・ボードウォーク英語版に最初に設置された[5]。また、1894年のカリフォルニア・ミッドウィンター国際博覧会英語版にも「ホーンテッド・スウィング」の名で展示された[3]

戦後の日本でも多くの遊園地やお祭り会場・海水浴場などに設置され、小学生未満の児童も楽しめる定番のアトラクションとして人気を博した。その後は老朽化や人気低迷などを理由に撤去した施設が多く[6][7]、新設されることは稀である。

浅草花やしきに現存する最古のアトラクションである[8]。※1949年に設置。ただし、外観は新装のため当時の面影はない。

かつての日本の主要製造メーカーは東洋娯楽機株式会社であった[9]。1990年代以降の海外製はオランダの老舗メーカーVekomaオランダ語版が主流である。

商標・特許

浅草花やしきを運営する株式会社花やしきが片仮名表記の「ビックリハウス」の商標を保有している[10]

アマリア・レイクが保有していた特許は消滅している。また、宇宙空間を模したびっくりハウス(マッド・ハウス)の実用新案は東洋娯楽機株式会社が1979年に出願して1981年に認可されている[11]。※相続者は不明

びっくりハウスを題材とした作品

音楽

  • こどものためのピアノ組曲より「びっくりハウス/楽しい遊園地」1983年、作曲:鵜月一秀[12]

ギャラリー

脚注

  1. ^ a b デジタル大辞泉・日本大百科全書(コトバンク)
  2. ^ The Bug HouseHunter IQ 2017年10月27日
  3. ^ a b The Haunted Swing: something wicked this way rotates...Adam Matthew Digita 2015年10月28日
  4. ^ US508227A - Illusion apparatus Google Patents
  5. ^ Norman D. Anderson著「Ferris Wheels: An Illustrated History」
  6. ^ 東武動物公園、遊園地の子供用施設を刷新 14年春新装オープン 日本経済新聞 2013年8月16日
  7. ^ さよならスペースセブン・ビックリハウス池の平ファミリーランド 2017年
  8. ^ 初見健一著「まだある。~遊園地編~: 今でもわくわく“懐かしの昭和”カタログ」11ページ
  9. ^ ドリームランド 70年代登場施設横浜ドリームランドファンクラブ
  10. ^ 登録2487525号(区分9・28)・登録3037467号(区分41)
  11. ^ 実開昭56-061274
  12. ^ JASRAC作品コード 044-9766-0

関連項目

外部リンク

日本のマッド・ハウス

マッド・ハウスではない日本のびっくりハウス

海外のマッド・ハウス


「びっくりハウス」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「びっくりハウス」の関連用語

びっくりハウスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



びっくりハウスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのびっくりハウス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS