薫る花は凛と咲くとは? わかりやすく解説

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薫る花は凛と咲く

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/27 09:59 UTC 版)

薫る花は凛と咲く
ジャンル ラブコメ青春
漫画
作者 三香見サカ
出版社 講談社
掲載サイト マガジンポケット
レーベル 講談社コミックス
発表期間 2021年10月21日 -
巻数 既刊16巻(2025年4月9日現在)
アニメ
原作 三香見サカ
監督 黒木美幸
シリーズ構成 山崎莉乃
キャラクターデザイン 徳岡紘平
音楽 原田萌喜
アニメーション制作 CloverWorks
放送局 未発表
放送期間 2025年7月 -
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

薫る花は凛と咲く』(かおるはなはりんとさく)は、三香見サカによる日本の漫画作品。『マガジンポケット』(講談社)にて、2021年10月21日より連載中[1]

第6回みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞第2位[2]次にくるマンガ大賞2022 Webマンガ部門第6位[3]、三洋堂書店コミックアワード「でらコミ!4」にて準大賞を受賞[4]。2025年3月時点で累計部数は430万部以上を記録している[5]

メディアミックスとして、テレビアニメが2025年7月に放送予定[5]

あらすじ

1巻 - 6巻
高校2年生で、根は優しいが強面で高身長の紬 凛太郎は、馬鹿が集まる底辺男子校「千鳥高校」に通い、実家のケーキ店「Patisserie Plain」の店番を時々任されていた。そして、同学年ですぐ隣の「桔梗女子高校」に通う和栗 薫子は、店を手伝う凛太郎に密かに好意を抱き常連客になっていた。桔梗女子が千鳥を嫌う「溝の深さ」を痛感しながらも、凛太郎は薫子が何も気にせず会いたがる理由が気になり、目が離せなくなる。
2人が各々の勉強で訪れた図書館では、男性も千鳥も人一倍毛嫌いする保科 昴は、薫子が凛太郎と話し込む様子に焦り、彼の友人の夏沢 朔宇佐美 翔平と口論になる。一緒に居た依田 絢斗こそ静観していたが、薫子が謝罪してしまう。昴は薫子から凛太郎の印象を聞かされ後ろめたさを自覚しながらも、2人の関係に楔を打ち込む目的で身勝手なお願いをし、予想通りに断られる。罪悪感に苛まれた昴は薫子に謝罪し、その関係を受け入れる。
一方の凛太郎は薫子と昴のことを彼らに話せず苦悩していたが、事情を知るために尾行していた彼らに不良グループの襲撃から助けられ、翌日には一連の件でお互いに和解する。また、薫子のお願いで水族館でデートをした凛太郎は恋愛感情が強くなる。
6人での交流が増え、夏の海ではその場に居辛くしていた昴が薫子に励まされながら男性への苦手意識を打ち明け、それでも彼らと友達になりたいことを認められる。昴の笑顔が増える切っ掛けになった凛太郎は薫子に感謝され、逆に好意が抑えられなくなる。ついに本音を漏らし薫子を困惑させてしまったが、後日の夏祭りでは改めて告白し、正式に交際を始める。この時、凛太郎は薫子が会いたがる理由を初めて知ることになった。
7巻 - 12巻
凛太郎と薫子がデートを重ね、和栗家での挨拶も済んでいたある日、桔梗女子のクラスメイト4人にデートを目撃されてしまい、話を凛太郎から聞いた昴は友達として千鳥への誤解を解こうと顔合わせを企画する。2人の関係に興味津々だった柚原 まどかは忌憚なく参加を表明し、嫌な顔をしていた沢渡 亜由美源 千紗浅倉 すずかは気まずくなりたくない思いで渋々続く。その頃、凛太郎は薫子の大切な人になるために金髪を躊躇なくやめること表明し、白い目で見られると思い登校を怖がった薫子は涙する。
カフェでの顔合わせで皆が打ち解ける中、終始暗い顔をしていた亜由美は自身の強い劣等感などに耐えられず、突然飛び出す。それでも2人に励まされて我に返り、当初の予定に無かった焼肉では大団円となる。翔平と意気投合したまどかは6人の輪に加わり、交際について皆の理解を得られた薫子は紬家に呼ばれ、凛太郎の彼女として挨拶すると共に、好きになった理由などを明かす。
時はクリスマスイブとなり、凛太郎のケーキ店で7人は1日限りで繁忙期の手伝いに加わる。
13巻 - 16巻
各自が高校卒業後の進路を意識する中、絢斗はケーキ店の手伝いの最中に常連客に危害を加えたグループを目撃し、逃走を図った1人を取り押さえる。兄と同じ道を辿ると思い進路で悩み続けた絢斗は、ようやく警察官になる意思を固める。
年越し後に凛太郎の要望で7人で行ったテーマパークで、朔は昴からT大学を第一志望にしていることを明かされ、同日模試の対策で一対一の勉強会を開く。模試の当日は中学時代に仲間割れをした飛鷹 怜央と思わぬ再会をしたが、2日目には昴の後押しもあり、中学以来の会話の末に和解する。朔と昴は、勉強会を機にお互いの距離が縮まっていることを自覚するようになる。
皆はそれぞれ高校3年生になり、度々ケーキ作りに邁進していた凛太郎はパティシエを目指すことに決める。

登場人物

声の項は、特記がない限りテレビアニメ版の声優

主要人物

作中では凛太郎と薫子を中心とした6人で交流するようになり、後にまどかを加えた7人になる。

紬 凛太郎(つむぎ りんたろう)
声 - 中山祥徳[5] / 内田雄馬(ボイスコミック)
紬家の次男で、本作の主人公。 誕生日は1月28日で、千鳥高校の1年2組→2年1組→3年1組に所属する。金髪にピアスの高身長(設定は190cm)かつ強面という典型的な不良の風貌のために招かれざる客が寄りやすく、相手からも敬遠されがちだが、実際は優しい性格の好青年である。勉強が苦手で、試験では翔平と同じく赤点をよく取ってしまう。時々、自宅の1階にあるケーキ店「Patisserie Plain」の店番を任されることがある。
小学生の時には友達がおらず、風貌が原因で実家のケーキ店が似合わない趣旨の陰口を叩かれ、何事もすぐ諦めがちで自己評価が低く、何処か壁がある人物と化す。中1の時には見兼ねた杏子に連れられ訪れたケーキ店「Patisserie Noisette」の店主に憧れ、金髪とピアスの外見になる。小学校の時から知る人は「突然金髪になった」と公言しており、当時から誰かと喋っている様子が無い程近付かれていなかった。
高1には補習や文化祭を機に朔・翔平・絢斗と親しくなり、高2に店の常連客である薫子と出会う。顔を見て店を突然飛び出した後も、風貌や千鳥であることを少しも気にせず会いたがることや、桔梗女子の特待生であることを知るうちに、自身も交流したい気持ちが芽生える。一方で、不良グループの襲撃による額の傷や、校門や図書館での一件の後も密かに薫子と交流していることを彼らに正直に話せず朔と摩擦が生じていたが、再度の襲撃後に事情を理解され、皆と和解する。勉強会のお礼で行った水族館のデートでは、美佳の一言で恋愛感情が強くなっていることを自覚する。
夏休みは店の手伝いや、漫画や動画を見ることで漫然と自宅に籠りがちになっていたが、6人での交流が増えたことで通信アプリのグループトークを作成する。夏の海では昴のことで薫子にお礼をされ、さらには勉強をすぐに諦めなくなったことで、笑顔を絶やさず勇気や元気をくれる大切な人として一緒に居たい気持ちが抑え切れず、好意を不意に呟き困惑させてしまったが、直後の夏祭りでは改めて告白し、彼氏として正式に交際を始める。この時に、薫子が会いたがっていた理由をようやく知ることになった。
洸介の強い意向により和栗家での挨拶が済んでいたある日、亜由美らにデートを目撃されたことで、薫子が千鳥と交流していることが知られ、その場で大した弁解ができなかった不甲斐なさに苛立つ。すぐに薫子が白い目で見られる(何があっても平気なふりをして相談しない)可能性を危惧して昴に相談し、辛いことが多くても笑顔を絶やさない薫子には「金髪以上に大切なものができたこと」と「弱音を吐いてもいいと思える人になりたいこと」を表明し、金髪を躊躇なくやめた。その後の昴の提案による桔梗女子との顔合わせでは、強い劣等感により突然カフェを飛び出した亜由美を励まし、感謝される。
高2の夏に昴から内緒で教えられた薫子の誕生日を切っ掛けに、時に疲労困憊になりながら圭一郎の指導の下で度々ケーキ作りに邁進し、渡すことに成功する。また、朔や昴の誕生日などにも振る舞い、皆の喜ぶ顔が忘れられなくなった一方で、薫子からバレンタインデーに渡されたチョコマフィンのようにケーキ作りで苦労した経験が少なく、圭一郎らのパティシエとの技量を比較して悔しさが勝るようになったため、高3にはパティシエを目指す。
和栗 薫子(わぐり かおるこ)
声 - 井上ほの花[5] / 和氣あず未(ボイスコミック)
和栗家の長女で、本作のヒロイン。誕生日は7月22日で、桔梗女子の1年A組→2年A組→3年A組に所属する。凛太郎が中学生と間違える程小柄(設定は148cm)で、普段は緩いウェーブの長髪にカチューシャを身に着けた姿が多く、外出時は三つ編みにすることもある。「食事処 すずめ」の看板娘で、好物のケーキ代を稼ぐためにバイトをしている。食事を美味しそうに食べ、ホラー映画などの怖いものを苦手とする。
何事にも真っ直ぐで笑顔を絶やさない天真爛漫な性格で、悩みを抱えて辛そうな友人をよく元気付ける。人に対して壁が無く、凛太郎の風貌や千鳥であることを少しも気にしない稀有な人物である。一方で、自身に辛いことがあっても無理に平気な顔をすることや、少しも弱音を吐かず抱え込むことがある。
桔梗女子にはお嬢様としてではなく、一般家庭の特待生として遥介に我儘を言って入学したため、その資格を剥奪されないことや、自身のプライドのために常に成績1位を保つ。特に高飛車な様子もなく、亜由美らには勉強を教え、誕生日会を開いてもらえるなど慕われている。
高1では特待生であるために、周りに浮いた印象を持たれ通学したくない気持ちがあったが、幼馴染の昴に支えられる。その年の12月には楓子が再び倒れ辛い時期を過ごしていたが、雪の日に凛太郎の実家のケーキ店にたまたま立ち寄り、ケーキを食べて涙を流していた時に凛太郎に励まされる。やがて店のケーキを嗜みつつ、再び話をしたい一心で常連客になり、顔を見れず諦めていた高2のある日、ケーキを大食いしていた時に再会する。あまりに驚き赤面して店を飛び出してしまった[注釈 1]が、それでも話をしたい気持ちが抑えられず、翌日には杏子を通じて呼び出し、ようやく実現する。帰りに不良グループの襲撃から庇った凛太郎が負傷し落ち着かなくなっていたが、さらに翌日の校舎越しにはたまたま目が合ってしまい、強い恋愛感情を自覚する。
より親密になろうと千鳥の校門の前で凛太郎を出待ちするも、桔梗女子を良く思わない翔平に威嚇され、亜由美とすずかに連れ戻される。さらには図書館で昴が露骨に敵視したことで溝の深さを痛感させられたが、凛太郎が昴に嫌味を一切言わなかったことを評価する[注釈 2]。その後も好意を貫き、不良グループの再度の襲撃後には朔や絢斗とも打ち解ける。勉強会や水族館などで凛太郎とデートを重ね、夏の海では昴の笑顔が増える切っ掛けになったことを感謝する。その時に凛太郎が不意に呟いた自身への好意を聞き赤面してしまったが、夏祭りでは改めて告白され、辛い時期に元気や勇気をくれた人として正式に彼女になる。
交際が進む中、亜由美らに凛太郎とのデートを目撃され、親しい間柄でありながら嫌な顔をされる。この一件を機に、金髪をやめる意向を表明した凛太郎には、彼の「大切な個性を奪う」と戸惑いながらも理由を受け入れ、白い目で見られると思いその日の登校が怖くなった(普段より遅れた)ことを明かして涙する。顔合わせでは、突然カフェを飛び出した亜由美を凛太郎に続いて励まし、その翌日には交際について皆の理解を得られる。
凛太郎が金髪をやめた時、交際中であることを知らされた杏子から紬家に招かれ、好きになった経緯を明かす。いつも優しくされていることで好意が底無しになったことで、年越し後にはまどかの追及でクリスマスでの出来事を桔梗女子の面々に話し、驚愕される。
宇佐美 翔平(うさみ しょうへい)
声 - 戸谷菊之介[5]
宇佐美家の長男で、千鳥高校では1年1組→2年1組→3年1組に所属する。赤っぽい髪色が特徴で、学ランの下に山吹色のパーカーをよく着込む。通信アプリのグループ名を勝手に「赤点回避」にする程勉強が苦手(赤点を取ったことがない朔の不満の一つ)で、居眠りもよくある。彼女が欲しいと思っており、女性に危害を加えることは認めない。隠し事が苦手なために思ったことが口に出やすく、空気が読めないところが多いものの[注釈 3]、友人思いで交友関係が広いムードメーカーのような存在で、凛太郎とは高1の補習から親しくなる。
千鳥が桔梗女子に嫌われているため関わらないようにしていたが、高2になると薫子や昴らの言動が癪に障り、思わず血が昇ることもあった。しかしながら、凛太郎がその後も密かに薫子と交流していた理由を話さず、あまりに落ち着きが無かったため、真相を知るべく朔と絢斗も連れて尾行する。薫子と昴に会っていることに腰を抜かしてしまうが、凛太郎が「(盗み聞きだが)隠し事をしたくないこと」を理解する。直後には不良グループに襲撃された彼らを発見し、昴に危害を加えた1人を退け、翌日には皆と和解する。
皆と交流を深め、凛太郎と薫子のデートが亜由美らに目撃された直後には「誰かが悲しむと皆が悲しくなること」を薫子に話し、悩みを抱え込まないよう諭した。顔合わせでは、校門での一件で嫌な顔をしていた亜由美とすずかに大声を出したことを謝罪し、千鳥の文化祭の映像に興味を示したまどかと意気投合する。
将来の進路は不明だが、第一希望として皆や塚田に「高校生(事実上の留年)」と堂々と公言している。
依田 絢斗(よりた あやと)
声 - 石橋陽彩[5]
依田家の四男で、千鳥高校では高1から翔平のクラスメイトになっている。おかっぱ気味の髪型とアホ毛が特徴で、音痴である。平和主義者で喧嘩を好まないが、腕っぷしは異様に強く、無意味に誰かが一方的に傷付けられることが許せない。人当たりが良く、桔梗女子を煙たがっていない。時たま何故か怖い顔や、母親のような一面も見せる。幼少期は恐竜を飼うことが夢だった。
将来は省吾に憧れて警察官を目指し、当時の採用試験の問題集を持ち続けていたが、職務に心が折れて突然退職していたため、二の舞になる可能性が頭を過ぎり自信を無くす。意思が揺らいだが、問題集はそれでも捨てられなかった。
高1では、朔が高3の集団に因縁を付けられ、仲裁が上手くいかず殴られそうになった時に反撃し、1人で制圧する。目標を諦めていたが、朔に感謝されたことで諦めきれなくなった。
高2になり、薫子が関与してから様子がおかしい凛太郎を不審に思う朔には、理由を「言いたくない」と初めて自身の感情で伝えたことに納得させる。翔平に連れられ朔と尾行した時には、薫子と昴も不良グループに襲撃されている現場に居合わせ、彼らを逃すと同時に1人で制圧し[注釈 4]、翌日に皆と打ち解ける。薫子との付き合い方で悩む凛太郎から初めて相談を受けた時には、異性と付き合う意味を「よく分かんない」と返してすっきりさせ、2年連続で文化祭の実行委員を任されるなど、頼もしい存在となる。顔合わせの前には、薫子に「凛太郎とのデートの件が桔梗女子で広まっていた可能性」を危険視し、友達として嫌な思いをしてほしくないために「彼が昴に連絡して難を逃れたこと」を敢えて忠告した。
その冬には就職や飲食店を目指すことを公言していたが、凛太郎に当時の問題集を持ち続けていることに気付かれ、警察官を目指すか怖がっていることを話す。繁忙期の凛太郎のケーキ店では手伝いに参加し、自身の仕事に対する熱量が低いことを痛感していたが、その最中に母の誕生日に渡すケーキを買いに来た常連客の兄弟が財布を取り上げるグループに捕まっている様子を目撃する。警察官になりたい意思を捨てていなかったため、助けを求めた弟の思いに応え、自ら通報した警察官を前に逃走しようとした1人を咄嗟に投げ飛ばす。杏子に心配こそされたが、圭一郎には感謝される。また、店員から仕事の話を聞き、省吾が退職を後悔していないことを知ったことで迷いが消え、警察官を目指す意思を固める。
夏沢 朔(なつさわ さく)
声 - 内山昂輝[5]
夏沢家の長男で、千鳥高校では高1から凛太郎のクラスメイトになっている。姉と妹がいる。誕生日は8月21日で、髪が長めで右眼が度々隠れており、女性にイケメンとして見られることがある。ドーナツが好物で、小説をよく読む。かつては進学校である小手鞠高校を志望しており、学力や成績は桔梗女子の参考書を難なく解く程優秀である。クールな性格かつ負けず嫌いで、仲間を敵視した相手には嫌味が容赦無い。また、口下手なためか素直になりきれないところがある。
中学時代は普通の公立だったが、勉強の出来の良さに天才などと持て囃され、次第に白い目で見られる。中3の時のクラス替えからは学内の成績が万年2位の怜央に中間試験で勝負を挑まれる。共に小手鞠を志望していたために余計にくっつかれ面倒に感じていたが、お互いに教え合うことで周囲の目を気にしなくなっていた。しかし、常に好成績で努力と無縁な状態であったために、彼が成績不振に陥った時に勉強好きな姿勢を「理解できない」と一蹴してしまい、その強い反発として嫌味をぶつけられたことで、ついに口を聞かなくなる。この時の苦悶に満ちた表情が長年頭から離れず、相手に線引きした感覚や学校生活に嫌気が差し、高校は分け隔てなく誰にでも接する様子をたまたま目撃した千鳥に変える。
高1の時は、文化祭の居残り作業の理由を翔平に話せず不穏な空気が漂っていたが、その後は凛太郎や絢斗にも理由(高3によるサプライズ企画が原因で口止めされたこと)を明かし、誤解を解く。また、勉強会で凛太郎と翔平の赤点を何度も回避させることに協力する[注釈 5]
高2では、勉強会のために訪れた図書館で彼らを露骨に敵視した昴の言動に虫酸が走り嫌味を返したが、本気で貶してしまったことで凛太郎に止められる(それでも気が済まなかった)。中間試験ではスポーツ大会に参加させるべく凛太郎と翔平の赤点を回避させたが、凛太郎に至っては薫子も関与していることに気付き、額の傷の理由が一向に明かされず不審に思ってしまう。それでも凛太郎のお陰で千鳥に馴染めたため、何らかの事情があると考え力になりたい気持ちだけは変えず、絢斗に宥められる。翔平に連れられ絢斗と3人で凛太郎を尾行した際には、彼らを不良グループの襲撃から助けた後に事情を理解し、凛太郎と昴にそれぞれ謝罪した末に和解する。
夏の海では昴が皆と馴染めず居辛くしている様子をいち早く察し、友達として認める(食べたがっていたドーナツを序でに差し入れる)。自身の誕生日会では、昴が男性に苦手意識があった可能性を薄々感じていたこと、当時の嫌味に関し強い罪悪感や負い目を感じていることを明かし、自分を責めず暗い顔をしないよう励まされる。
大学への進学を希望しながらも、何をすべきか分からず漠然とする中、年越し後のテーマパークにてT大学への進学を冗談半分で勧められていることを昴に話すと第一志望であることを明かされ、模試の対策として一対一の勉強会を開く[注釈 6]。薫子が主催したファミレスでの勉強会で絢斗から教え方が「下手」だと突っ込まれ、さらには薫子と昴を解説で困らせてしまったため、先生の教え方を長く観察し、相手の目線に立って教えることを試す。また、昴が女子大学ではなく敢えて共学のT大学を受けること(荒療治)に「前に進む勇気を出せる人」と好意的に捉え、自身も受けようと漏らした時には一緒に行けることに「安心する」と告げられる。しかし、当日は会場で怜央との思わぬ再会に落ち込み、経緯を聞かれる。謝罪する機会を何度も逃していることを昴に明かして励まされ、2日目にも居た怜央とは中学以来に会話する。当時に関係を壊したことを謝罪され、和解する。
かつて険悪だった昴とは一転して好意を自覚するようになるが、勝手に惹かれただけだと思っているためか、口を固く閉ざすことにしている。
保科 昴(ほしな すばる)
声 - 山根綺[5]
薫子の幼馴染かつ桔梗女子のクラスメイトで、誕生日は11月19日である。普段は長い銀髪と上げ気味のポニーテールで、前髪は右眼を隠すように垂らす。稀に髪をバンスクリップで留めることや、一切結ばないストレートの場合もある。高校生に見えない容姿端麗さと長身(設定は172cm)で目立つために、外では声を掛けられそうになることがよくある。カフェに詳しく、コーヒーをよく嗜む。機械の操作や運動を翔平が思わず音痴と突っ込む程に苦手にしており、暑がりでバテやすい。初対面の人に会った時など、緊張でよく震えている。中学時代から学校問題に強い弁護士になるため、T大学への進学を目指す。
本来は薫子が「いい子」と認める程の人想いの優しい性格で、幼少期には雲梯にぶら下がる薫子を怒らず心配した時や、小学生の時に薫子の誕生日会に用事で参加できなかった時には大泣きしていた。しかし、その頃には銀髪が原因で男子3人にいじめを受けたことで、男性への強い苦手意識を抱え、人一倍毛嫌いしてしまう[注釈 7]。この時に泣いてばかりの自分を助けた薫子を慕い、高1では特待生として浮いた印象を持たれる彼女を孤立させないための支えになる。それ故に和栗家とは付き合いが長く、全員と面識がある。
千鳥と関わると「学校の関係者に印象が悪くなること(特待生は尚更)」を危惧する。高2のある日、勉強会で訪れた図書館で薫子が凛太郎と話し込む様子に焦り、強面かつ露骨な態度で威圧し無理矢理連れ戻そうとしたが、居合わせた朔や翔平と口論になり、校門での一件が引き金と感じた彼女が謝罪してしまう。また、凛太郎が朔の嫌味を止めさせたことや、人柄を知ったことで後ろめたさを自覚する。
その後は凛太郎を薫子との勉強会の帰りにたまたま発見し、連れ込んだ喫茶店で「今後薫子に会わないでほしいこと(事実上の絶交)」を彼女に嫌われる覚悟でお願いする。苦労して彼女が桔梗女子に入学したことを知る一方で、その時に笑顔も見ていたために正しくない方法として心苦しさを抱えながらも、彼を「悪い人ではない」と確信して図書館の一件を謝罪したが、お願いは予想通りに断られ、強い自責の念と罪悪感に苛まれる。
双方の気持ちを斟酌しなかったために、薫子には身勝手なお願いをした件を苦しそうに謝罪する。背が伸びても、彼女を真似て身嗜みを短髪から長髪にするなどしても「精神的に脆い泣き虫のまま(慰められてばかり)」で、お願いの目的が見抜かれていたために強い自己嫌悪に陥っていたが、高校に居辛い時期に支えてくれた友人として自分自身を否定しないよう励まされ、凛太郎への好意が強いことを受け入れる。彼に話を申し込まれた時には、彼女と学校から遠くで会うことや自身と友達になることをお願いし、彼らに当時の一件を謝罪する意向(懺悔の気持ち)を示すなど、態度や認識を改める。その夜には彼らに不良グループの襲撃から助けられ、翌日にお礼を述べると共に、図書館での言動を「最低だった」と非を認めて深く謝罪し、和解する。
薫子の付き添いで彼らと交流を深め[注釈 8]、夏の海では苦手意識を引き摺っていたために皆と馴染めず居辛くしていたが、背中を押され胸中を打ち明ける。自身に固着した悪い価値観を壊してもらえたことや、温かい人になる意思で苦手意識と向き合いながらも友達になりたいことを認められる。和解後も彼らが面倒な顔をせずに接したことで心を許し、笑顔を見せることが増える。この時からいつも自身を気に掛けてくれる朔には、誕生日会にて当時の嫌味に関して未だに自分を責めていることを明かされ、暗い顔をしないよう励ます。
凛太郎と薫子が交際を始めたことが嬉しくなり、自身の価値観を変えた彼女に何かあった時には、千鳥と交流する桔梗女子として(「過保護」の自覚はあったが)唯一の味方になることを心に留める。2人のデートを亜由美らに目撃された凛太郎からは真っ先に相談を受け、友達として千鳥に対する誤解を解きたい思いでカフェでの顔合わせを提案し、彼らには企画したことを感謝される。何とか成功に終わり、皆に信頼されるようになったことで、自身の誕生日にはサプライズとして凛太郎らにケーキなどのプレゼントが用意された。
年越し後には、朔に第一志望のT大学の模試対策として一対一で勉強を教えてもらい、単独で行くことが心細かったことを機に「安心する」と発するようになる。会場に居た怜央の件では、自身を友達として認めて前を向かせたことや、当時の嫌味を謝罪した姿勢を無下にしてほしくない思いで励まし、最終的に和解したことに安堵する。
桔梗女子のクラスメイトには、苦手意識や薫子の付き人のような様子から「薫子一筋」と突っ込まれること[注釈 9]、男性や恋バナに興味が無さそうに思われているが、勉強を嬉しそうに教える朔には特別な距離感を感じるようになる。

主要人物の関係者

紬家

紬 圭一郎(つむぎ けいいちろう)
凛太郎と颯太郎の父で、自宅の1階にあるケーキ店「Patisserie Plain」の店主である。
ケーキ作りの相手の喜ぶ顔を見ることを大切にしているため、仕事を辞めようと思ったことがない。一方で厨房に籠る程に没頭するあまり、普段から疲労困憊(杏子曰く「ケーキオタク」)で、自宅の2階のソファまで惜しくも届かず階段で寝込むこともある。
凛太郎が誕生日の近い薫子のためにケーキを作りたいことを頼まれる。店の商品として渡す姿勢や技術を、凛太郎が時に疲労困憊になるまで教え込み、皆を笑顔にできたことに安堵する。
冗談のつもりで、凛太郎への指導を厳しくする趣旨の発言をして杏子に止められたことがあったが、パティシエになりたい意向を聞いてからは厨房で職人として少々厳しく接しており、高校の卒業後には実家で働かせないことを伝える。
紬 杏子(つむぎ きょうこ)
凛太郎と颯太郎の母。気前が良く、勘が鋭い。忙しい時に凛太郎をケーキ店の手伝いに駆り出すことがあり、味には自信がある。
当初は髪を染めていなかったが、物事を諦めがちな凛太郎が中学生の時に金髪とピアスの姿になりたいことを表明したため、安心させるために率先して染める。
いつしか店のメニューを制覇する勢いの薫子を常連客として覚え、凛太郎に御用の時には話をさせている。薫子と親しくなった凛太郎には、千鳥の学生と知った後も一度も態度を変えなかったことを指摘した。やがて、薫子が切っ掛けで凛太郎が勉強を諦めずに赤点を回避したこと、自宅でクラスメイトと親しくする様子には成長を感じ、涙を流しそうになる。
凛太郎が突然金髪をやめた時、薫子と交際していることを知らされる。彼女として自宅に呼んだ際には、凛太郎の好きなところを「誰に対しても誠実で優しいところ」と聞き、愛称として「かおちゃん」と呼ぶ。
紬 颯太郎(つむぎ そうたろう)
紬家の長男で、凛太郎より3歳年上である。彼が小学生の時の数少ない遊び相手であり、キャッチボールやゲームの相手になっている。誕生日は12月26日で、圭一郎のように何故か自宅の階段で寝込むことがある。好きなことに一直線で、高校生までは遅刻が多かった。美容師になり、金髪の凛太郎が長髪気味だった時には短髪にして気に入られる。
「お客さんを絶対笑顔で帰せる美容師」を仕事の矜持としており、朝と営業後の自主練に相当打ち込んでいたが、休みを与えられたことで実家に帰り、金髪をやめた凛太郎と再会する。杏子から薫子と交際していることを知り驚愕していたが、かつてのようにホラー映画を観ている時には雰囲気が柔らかくなったことを感じる。
薫子の詳細を少しも語らない凛太郎にやきもちを妬いていた(パフェを嗜む写真を不注意で見たことはあった)が、初詣に薫子が来ていると予想して会う気満々で行き、念願の初対面が叶う。凛太郎が怒りそうな話は伏せたが、薫子と出会えたことを嬉しく思っていた。

和栗家

和栗 遥介(わぐり ようすけ)
薫子と洸介の父で、四角い眼鏡を掛ける。普段から仕事で、夜の帰宅が遅い。凛太郎とは、楓子が倒れた時のお見舞いで初対面となる。
和栗 楓子(わぐり ふうこ)
薫子と洸介の母。薫子に彼氏が居ることを洸介から聞き、凛太郎にケーキのお礼をするためご飯をご馳走する。凛太郎には彼氏として挨拶され、ケーキに気持ちが籠っていることを認める。
体が弱く病気がちで度々倒れており、家族に心配されている。高3になった薫子らの花見が自身が倒れて中止になり、退院後には和栗家でのたこ焼きパーティーを主催する。
和栗 洸介(わぐり こうすけ)
薫子の弟で、好奇心旺盛な性格である。昴のことを「昴姉ちゃん」と呼ぶ。幼少期からお菓子の取り合いがあった時の絶望的な顔や、何かあった時に平気なふりをした怖い顔を知る。
凛太郎が薫子の誕生日に渡したケーキを気に入り、半分も食べてしまう。夏の部活帰りに2人のデートを目撃したことで、薫子の制止を振り切り暴走してしまう。楓子に彼氏が居ることを勝手に報告し、さらに詳細を知るために凛太郎に声を掛け、和栗家での食事に招きつつ楓子に挨拶する流れを作る。食事中でも薫子を赤面させたが、その後は凛太郎にゲームで遊んでもらっていた。
普段は薫子を「口うるさい」「怒ると怖い」と思っているが、楓子の入院で自身が不安になっても笑顔を絶やさず、逆に当たってしまう自分自身を情け無く思っていたが、凛太郎のお陰で普段見られない薫子の赤面や慌てた様子が見られたため、弱い部分を見せられる大切な人になるようお願いした。

依田家

依田家の父
メガネを掛けている。
依田家の母
警察官を退職した省吾を宥める。
依田 省吾(よりた しょうご)
長男で、左目下のほくろが特徴。絢斗とは16歳も離れており、幼少期の絢斗にとって正義感の強い人物である。絢斗が友達をいじめた小5の5人と喧嘩をした時には、喧嘩ではなく「人との向き合い方を増やすこと(対話)」を教えた。ただ、正義感のために喧嘩っ早いところが変わらないことは薄々感じていた。
高1の時にある女子高生が不良グループに囲まれている様子を目撃し、助けようと正当防衛を理由に反撃を試みるが、居合わせた警察官に止められる。
その一件を切っ掛けに警察官になったが、職務に心が折れたことで突然退職してしまう。職務中の現場で目を輝かせていた絢斗に「情けないところを見せた」と涙ながらに親に打ち明けていたが、進路で悩む高2の絢斗には退職を後悔していないことを告げる。
千鳥の卒業生で、約10年前に桔梗女子のカーテンが閉まっていなかったらしいことや、両者の仲の悪さを感じることもなかったことを知る。
依田 律樹(よりた りつき)
次男で、幼少期は斗真と喧嘩になりやすかった。
依田 斗真(よりた とうま)
三男で、メガネを掛けている。

夏沢家

夏沢 澪(なつさわ みお)
朔の3歳年下の妹。ショートヘアの明るい性格で、飼い犬の「きなこ」の散歩によく行っている。
昔から朔について「友達をなかなか作れない」と思っており、高1の凛太郎らを自宅に勉強会で呼んだ時のように交友関係を根掘り葉掘り聞く癖がある。胸ぐらを掴まれることがある朔は、毎回面倒に感じている。高2の朔の誕生日会に薫子と昴が加わった時も同様だった(桔梗女子であることは流石に伏せた)が、2人と仲良くなろうとしており、彼女ができることを期待している[注釈 10]

千鳥高校

塚田(つかだ)
2年1組→3年1組の担任で、数学を担当する。愛称は「塚っちゃん」で、黒縁の四角い眼鏡を掛ける。親が教育熱心で、成績は決して良い方ではなかったが、人に教えることを得意に感じて教師になる。ただ、教師になることが将来の夢ではなかったため、当初は職務にため息を吐いていた。
気前が良く、教室では生徒の人気者である。赤点を取った生徒には補習を受けさせている(時期によっては夏休みの返上もある)が、その常連である凛太郎と翔平が回避したことには驚きが隠せなかった。

桔梗女子高校

薫子と昴のクラスメイト

沢渡 亜由美(さわたり あゆみ)
ストレートのロングヘアーと奥二重が特徴。愛称は「あゆ」で、まどかのことは中学時代から知る。薫子と昴にはよく勉強を教えてもらう関係で、高1では特待生として浮いた印象があった薫子と親しくなろうと自ら声を掛けた。高2の夏休みは家庭教師を付けられる。
千鳥の学生を「放課後に遊んでばかり」だと思い、将来のことを考えているか疑問視していた。また、校門で凛太郎を出待ちする薫子を連れ戻し、翔平を睨んでいる。
凛太郎と薫子のデートを目撃し、千鳥と交流していることが気に入らず嫌な顔をしてしまう。翌日には千鳥に対する誤解を解きたい昴から顔合わせを提案され、薫子とも気まずくなりたくない思いで参加を率先して表明するが、行きたくない気持ちが非常に強かった。幼少期から家族の中で勉強も習い事も上手くいかず、桔梗女子で成績が下降気味になった現実に目を背けるようになり、強い劣等感や千鳥を卑下して安心する卑屈な考えが根付いたことが原因である。
当日は終始暗い顔のまま渋々参加するが、彼らが評判通りではなかったこと[注釈 11]を突き付けられために長年の価値観やプライドが崩壊し、自棄になってしまう。まどかに続いて謝罪する機会を逃し、薫子と昴の気持ちを踏み躙ったことを自覚しながらも苦痛に感じた本心を吐露し、皆をドン引きさせて抜け出す。
心配して追い掛けた凛太郎には「だめで姑息で嫌な人間」として自嘲気味に抜け出した理由を話すが、参加を表明した経緯を薫子から聞いており、友達を大切にする人であることに気付かれる。また、薫子には成績に嫉妬していながらも努力を認めていたことを明かすが、高校に行きたくなかった時期に「皆と仲良くする切っ掛けを作った優しい友人」として励まされ、皆には「人と人との繋ぎ役であること」が評価されていることを初めて知り、涙ながらに我に返る。
カフェの続きとして予定に無かった焼肉には帰らず参加し、一連の言動を謝罪する。朔からは「他人を知って自分が嫌になる気持ち」や「人と人を自然に繋ぐ上手さ」を理解され、千鳥への認識を改める。最終的に参加した甲斐を感じ、嫌になった自分を皆に励まされた恩を忘れないことを肝に銘じた。
恋バナに多少興味があるためか、薫子をつい赤面させてしまうことがある。
柚原 まどか(ゆずはら まどか)
黒縁の四角い眼鏡と三つ編みが特徴。社交的かつ好奇心旺盛な明るい性格で、桔梗女子のムードメーカーである。足が速く、公園の遊具やゲームセンターで遊ぶことを好む。薫子や昴とよく勉強する仲だが、難しいことを考えるのが苦手で、試験前に勉強せずゲームをすることもあり、学内で成績が悪いことを自覚している。恋バナに興味津々で毎回声が大きく、朔は「翔平が二人になったみたいだ」と漏らしてしまう程で、学校内では「コミュ力のバケモノ」とも呼ばれる。
千鳥の評判について何も気にしていなかったため、凛太郎と薫子のデートを目撃しても唯一嫌な顔をせず、寧ろ好意的な表情を見せていた。顔合わせを前に、桔梗女子が一方的に敵意を剥き出しにしていることや、偏見が鼻に付いていたことを明かす。また、亜由美らの嫌な顔が失礼だと感じ、2人の関係に興味津々だったため、参加を真っ先に表明する。
当日は3人が嫌な顔をしたことを率先して謝罪し、千紗とすずかにも促す。千鳥の文化祭の映像欲しさに翔平と連絡先を交換し、よく交流する6人に友達としてグループトークにも加わる。ゲームセンターなどで皆が楽しそうにしている様子を見て、学校同士の溝を理由に気を使うことが無くなることを強く望む。
年越し後に昴が朔と模試のために一対一で出掛けたことに驚きが隠せなかったが、朔のことで当たり障りなく「嬉しい」「安心する」と度々発言する「異性に特別な感情が無い様子」に違和感を感じるようになる。
源 千紗(みなもと ちさ)
ショートボブが特徴。千鳥の学生を「将来のことを考えていない」と思い冷ややかだが、テーマパークに行ったことが無い(設定ではその後行った)ためか、ゲームセンターに集団で出入りする様子を目撃して何処か楽しそうに感じる。高2の夏休みは家庭教師を付けられ、ほぼ毎日勉強漬けになる。
校門での一件で、千鳥を人一倍嫌っていた昴が亜由美とすずかに凄い剣幕で詰め寄っている様子を目撃していたが、当時から一転して彼らと友達になっていることが理解できず、困惑する。まどかには偏見が「イメージだけ」だと論破されてしまった。
顔合わせに渋々参加を表明したために、当日は気が重かったものの、皆と打ち解ける。
浅倉 すずか(あさくら すずか)
ツインテールが特徴。千鳥の学生については「髪を染めている人が多い」という印象を抱く。校門で凛太郎を出待ちする薫子を亜由美と共に連れ戻しており、翔平の手を本気で振り払っていた。
夏の勉強合宿では疲労困憊で、薫子に彼氏が欲しいことを打ち明けている。勉強ができる薫子と昴を有望視しており、2人が千鳥と交流していることを「メリットが無い」として否定的な意見を並べていたが、まどかが嫌な顔を一切しなかったことに困惑する。
顔合わせでは亜由美と共に翔平に顔を覚えられていた(昴からは事前に参加を聞かされていた)ため、当時の一件を根に持っている可能性が頭を過ったが、逆に謝罪されたことで皆と打ち解ける。
みく
右耳を出すアシメショートが特徴。夏の勉強合宿で、誕生日の薫子の思い出作りに行きたい場所を聞かれ、何故か彼氏が欲しいことを憧れとして公言した。

教員

土岐(とき)
2年A組→3年A組の担任で、右目下の泣きぼくろやおかっぱ気味のショートヘアが特徴。生徒指導も務める教師として桔梗女子の伝統や品格を重んじており、身嗜みや学業の進捗に釘を刺すことがある。
千鳥を「カーテンの向こう側」と称し、交流を慎むよう厳命する。

Patisserie Plain の店員

井口(いぐち)
高校の時に好きな女性に5回も告白して振られた男性。当時はパティシエを目指していなかったらしく、話が長い。
柏木(かしわぎ)
一流のパティシエを目指し、彼女との結婚資金を稼ぐために働いている男性。
斉藤(さいとう)
推しのライブツアーのグッズ代を稼ぎたい女性。凛太郎には、クリスマスにお手伝いの人員を確保したことに感謝していた。
関(せき)
店内で新人の男性。仕事で落ち込んだ時に乗り越えられる方法を模索している。
真山(まやま)
ショートヘアの女性。色っぽく見られている。

食事処 すずめ の店員

茂(しげる)
店主で、美代子には頭が上がらない。「桑さん」とも呼ばれる。
美代子(みよこ)
気前が良いおばちゃんで、薫子を店の看板娘として慕っている。凛太郎が薫子と知り合った経緯などを聞き、良い人だと確信する。

皐月とその友人

菜畑 皐月(なばた さつき)
中3の1学期に凛太郎の隣だった女子。
中学時代は黒髪のショートヘアに丸眼鏡で、当時から金髪だった(周囲から「グレた」と思われていた)凛太郎と関わることが無いと思っていたが、掃除当番の時に穏やかに話して柔らかく笑う姿が忘れられなくなっていた。凛太郎からは、見た目が怖いために「人前で関わらない方がよいこと」を直接知らされ、朝の挨拶をする勇気こそ無かったが、優しい人であることを知ったために、彼について知りたい気持ちや、密かに抱いていた好意が抑えられなくなる。
受験勉強のために大切にしていた自習ノートを見つけてもらった時には、在校生が卒業式の片付けで来てしまい、負い目を感じて礼を言う機会を逃す。気持ちを伝えることができずに切歯扼腕し、ノートを捨てられないまま時が流れていた。
高校からは凛太郎を振り向かせたい一心で眼鏡を外し、髪を染めて若干外ハネ気味にする。ある日、自身についてうろ覚えだった凛太郎とは紅が丘駅で偶然再会し、一連の経緯を恋バナとして話すうちに、蘭の一言で未練が残ったままにできなくなる。聞きそびれた連絡先を交換できる可能性に縋り再び駅に行ったものの、薫子と歩いている姿を目撃してしまう。近付きにくかった凛太郎を笑顔にしている様子を見て、交際中である(出る幕が無くなった)ことや自身の失恋を確信する。お互いに面識の無い薫子を「笑顔の可愛い素敵な子」と認め、未練が無くなったことで晴れやかな気持ちになる。
蘭と飛鳥とは、通信アプリのグループ「焼肉食べたい(後ろにパンダの絵文字付き)」で連絡をやり取りする。
蘭(らん)
長髪のギャル。飛鳥と一緒に居ることが多い。
飛鳥(あすか)
団子のように束ねた髪と揃えた前髪が特徴で、涙脆い。

その他

不良グループ
凛太郎に御用の2人組の男。ストーカー気質で、女性を我が物顔で連れ回そうとすることがある。強気な言動の割には陰に隠れることもある臆病者で、凛太郎に関するありもしない噂を流す。先輩らしき取り巻き3人を含め、他人に危害を加えることも厭わない。経歴や名前等は5人とも不詳である。
後輩が凛太郎に浮気を原因とする口論で世話になった(実際には風貌に怖気づいて逃走した)ために、朔・翔平・絢斗に因縁を付けていたが、凛太郎を前に逃走する。別の日には凛太郎と話をした直後の薫子の腕を掴み、噂を吹き込み抵抗しているところを殴りかかったが、凛太郎が庇ったことでまたも逃走する。
それでも性懲りも無く取り巻きを3人も加えた日には、1人が昴の髪を掴む卑劣さまで見せ付けたが、凛太郎を尾行していた彼らが代わりに相手になる。最終的に、朔の嫌味に逆上して凛太郎の怪我の原因を「薫子を庇って血まみれになったこと」とご丁寧に暴露し、挙句に「ダサい」と扱き下ろしたことが絢斗の逆鱗に触れ、一網打尽にされる。
美佳(みか)
凛太郎と薫子が水族館でデートしている最中に迷子になった三つ編みの幼稚園児。凛太郎には「梅組のだいきくんとのデートを希望していること」などを打ち明けた。薫子の尽力で親と再会し、別れ際に2人が「お似合い」と凛太郎にこっそり告げる。
また、美佳が凛太郎に「だいきくんの笑顔を見ると嬉しくなること」を聞き、薫子に恋愛感情を抱いていることに気付かされる。
ゆーすけ
凛太郎が昴に連れられた喫茶店に居た少年。玩具を拾ってもらい、昴の銀髪を褒める。榛公園では凛太郎にサッカーボールをぶつけてしまったが、2人を「仲良しなお友達」だと思う。
飛鷹 怜央(ひだか れお)
朔の中3のクラスメイトで、四角い眼鏡に口元のほくろが特徴。勉強好きであり、幼少期は勉強を通して自身が成長していることが楽しかったが、次第に「人の期待に応えるだけの義務」と感じてしまう。
中学受験に失敗し、他人に失望されることが怖くなっていたが、中3の時は朔に試験のライバルとして勝負を挑み、時に勉強を教え合う関係になり、周りに勉強を教えることもあった。好成績が原因で周囲に疎ましく思われていた朔の「成績に拘らない姿勢」に憧れ、昔のように勉強に打ち込める時間が唯一楽しく思えていた。
母の期待に応えるために1位に拘るも、朔に勝てず万年2位が続く。志望校である小手鞠高校の共通テストでは結果がC判定(これまではB判定以上)と振るわず、さらには朔に勉強好きの姿勢を否定されたことで、受験に失敗したトラウマや成績が低下したストレスを嫌味として沢山ぶつけ、口を利かなくなる。
朔と袂を分かち小手鞠に通っていたが、高2の冬にT大学の模試に来ていた朔と思いがけず再会する。初日は話をしたがらなかったが、2日目には朔と一緒に居た昴に居場所を聞き、この時に「誠実に向き合ってくれる人」として話を勧められる。最終的に関係を壊したことを涙ながらに謝罪し、和解する。朔がT大学に進学した場合には再びライバルになることを申し込み、昴には感謝の意を彼を通じて伝えた。
Patisserie Noisetteの店主
外国人の店主で、ケーキ作りを楽しむ。忙しい時でも気になる客と会話をしたがる。
ケーキの味で悔しそうな表情をしている凛太郎が気になり、話しかける。パティシエになろうと思った深い理由が無いことを明かし、凛太郎には「ケーキ作りに悔しさを忘れないこと」を助言した。
凛太郎が金髪とピアスの姿になる切っ掛けになった人物で、自身は店でピアスを外し忘れることがある。

用語

教育機関
千鳥高校(ちどりこうこう)
凛太郎らが通う、馬鹿が集まる底辺男子校で、正式な表記は「都立千鳥高等学校」である。隣の桔梗女子に嫌われており、勉強ができずに遊んでばかりの不良が多いなどのイメージが独り歩きしているが、顔合わせ後に絢斗は亜由美らに「そのイメージが間違っていないこと」を告げている。
高校でありながら中学の参考書を使っていることがあり、テストで30点未満の赤点を取ると学内のスポーツ大会(スポ大)の参加資格を失う。2年から3年に進級する場合のクラス替えは行われない。
桔梗女子高校(ききょうじょしこうこう)
通称「桔梗女子」と呼ばれる由緒正しい名門のお嬢様校で、正式な表記は「私立桔梗学園女子高等学校」である。薫子が「高校から入ってきた生徒」とされていたため、中高一貫と思われる。薫子や昴らが通い、高2の夏には勉強合宿もある。校内でのスマートフォンの使用は禁止されている。
お嬢様校のためか、例によって薫子の誕生日には高級品のプレゼントやレストランの貸切の話題などが出ることや、男子との交流や外での遊びが少ない趣旨の発言が見られる。
隣の千鳥高校が嫌いで常にカーテンを閉めており、教員は生徒以上に嫌っている。学生は何かしらの偏見を持つ傾向があり、凛太郎は嫌な態度を取る面々に「お嬢様のカケラも無い」と評している。
省吾が千鳥に在学していた約10年前にカーテンが閉まっていなかったらしく、両者の仲の悪さを感じることもなかったようで、不仲に至った経緯は不明である。
小手鞠高校(こでまりこうこう)
怜央が通う高校で、進学校である。かつては朔も志望していた。
T大学
昴が第一志望としている大学で、朔は校内で進学を冗談半分に勧められている。桔梗女子からは昴以外にも模試を受ける生徒がおり、進学校の受験者ですら結果が振るわなかった趣旨の発言が見られるため、難関と思われる。
公共施設
一華公園(いちかこうえん)
薫子と昴が不良グループから助けられたお礼を述べ、図書館での一件で皆が和解した公園。その後も事ある毎によく登場する。
榛公園(はしばみこうえん)
昴が凛太郎を待ち合わせをした公園。ゆーすけと再会した。
雲梯のある公園
名称は不明。薫子と昴の自宅から近い。幼少期の薫子と昴が遊んでいた時や、凛太郎が金髪をやめることを表明した時などに登場する。
衿香駅(えりかえき)
薫子の家や「食事処 すずめ」の近くにある駅。
紅が丘駅(べにがおかえき)
作中で頻繁に登場する駅。
紅が丘総合病院(べにがおかそうごうびょういん)
楓子が度々入院している病院で、凛太郎の家の最寄りである。
飲食店
食事処 すずめ
遥介の知り合いの定食屋で、看板娘の薫子が居ると満席になりやすい。
凛太郎にバイト先の場所を話していなかった薫子は、ボルダリングの帰りに通り掛かった凛太郎らにたまたま発見され、赤面して隠れてしまった。その後は美代子と共に接客している。
napori
薫子が行きたかったカフェで、凛太郎と一対一の勉強会で二度出入りしている。
Patisserie Plain
凛太郎の実家であるケーキ店で、割引デーが時々ある。
店名の「plain」は「飾り気がない」「無地」「純粋」といった意味があり、訪れた客が自然体で居られる温かい店にしたい圭一郎の意向が込められている。
Patisserie Noisette
凛太郎が小学生の時に家族で行ったケーキ店で、当時から話題になっていた。
薫子は凛太郎と来店した時に「自分を元気づけてくれるような味」と評価し、家族の分のお遣いもしている。

書誌情報

ボイスコミック・PV

2022年よりマガジンチャンネルにて3話までがボイスコミックとして配信されているほか、紬凛太郎役を内田雄馬・和栗薫子役を和氣あず未がそれぞれ担当したPVが公開された。

テレビアニメ

2025年7月より放送予定[5]

スタッフ

脚注

注釈

  1. ^ ケーキ店に行く日は凛太郎に会おうと毎回身嗜みを整えているが、奇しくもその日に限って何もしておらず、男性に顔を見られることに慣れていなかったため。なお、凛太郎は薫子と初めて会った日を覚えていなかったが、薫子にとっては思い出さない方が嬉しいようである。
  2. ^ 但し、薫子は昴の態度に我慢できず苦言を呈している。なお、凛太郎は「薫子が大切な友人であるための行動(身を案じたため)」だと察していた。
  3. ^ 昴との口論の内容をよく覚えていない、凛太郎を尾行したことや朔へのサプライズを(企図が「超得意」と豪語していながら)うっかり漏らす、亜由美がカフェを突然飛び出した時の言葉の意味をよく分かっていない、など。
  4. ^ この件を昴に突っ込まれた時には「話し合い」として誤魔化している。
  5. ^ 赤点続きが改善されないことが多かった翔平には勉強会の参加をお断りすることもあったが、結局教えている。なお、いつも様子を見ている絢斗には手伝ってほしいようである。
  6. ^ ファミレスで凛太郎らに見せていたT大学の問題集は理系である。
  7. ^ 幼少期から銀髪で髪を染めた描写が無いが、他人には「染めている」と思い込まれがちで、マガジンポケットでは「生まれつき」とされている[6]。また、朔との口論では銀髪への嫌味に怒りではなく物憂げな表情を見せていたことから、コンプレックスやトラウマとして引き摺っているようである。なお、三香見のイラストやアニメでは銀色が表現しにくいためか、薄いミントグリーンを帯びていることが多い。
  8. ^ 顔合わせ以降は凛太郎と薫子がデートで不在の時があり、まどかが代役になっている。但し、模試の勉強会では朔と一対一で一貫している。
  9. ^ 薫子が大切なあまり、お互いに親しくなる前の凛太郎に「どうすれば薫子に会うことを許してくれるか」を聞かれ、つい「薫子のお母さんじゃないのよ」と突っ込んだことはあった。
  10. ^ 澪は「薫子と昴のどちらかが朔の彼女」だと思い込んでいた。なお、この地点で薫子は凛太郎と交際中である。
  11. ^ 凛太郎が薫子のために金髪をやめたこと、千鳥を嫌っていた千紗やすずかまで打ち解けていたこと、翔平と絢斗が優しかったこと、朔が桔梗の問題集をすらすら解いていた(自身よりも勉強ができていた)ことなど。

出典

  1. ^ 【情報解禁】『薫る花は凛と咲く』ポップアップショップ開催!舞台は渋谷モディ』(プレスリリース)二葉企画、2024年4月18日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000086690.html2024年11月13日閲覧 
  2. ^ 歴代の受賞作品・入賞作品 トップ10”. みんなが選ぶ第6回TSUTAYAコミック大賞. TSUTAYA. カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社 (2022年). 2024年11月13日閲覧。
  3. ^ 結果発表 - 次にくるマンガ大賞 2022”. 次にくるマンガ大賞. KADOKAWA, ドワンゴ. 2023年5月5日閲覧。
  4. ^ 三洋堂書店コミックアワード「#でらコミ!4」結果発表!”. 三洋堂書店 (2023年3月2日). 2024年11月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 薫る花は凛と咲く:テレビアニメが7月スタート 主人公の声優に中山祥徳 ヒロインは井上ほの花”. まんたんウェブ. MANTAN (2025年3月22日). 2025年3月22日閲覧。
  6. ^ 大人顔負けな美少女集合! ミステリアスなマガポケ&週マガヒロインたち!”. マガジンポケット (2024年). 2025年3月2日閲覧。
  7. ^ “底辺男子校に通う強面男子とお嬢様校の少女を描く「薫る花は凛と咲く」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年3月9日). https://natalie.mu/comic/news/468735 2023年5月11日閲覧。 
  8. ^ a b 三香見サカ「薫る花は凛と咲く」CloverWorks制作で2025年にTVアニメ化、PV公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年9月16日). 2024年9月16日閲覧。

講談社コミックプラス

以下の出典は講談社コミックプラス(講談社)内のページ。書誌情報の発売日の出典としている。

  1. ^ 『薫る花は凛と咲く(1)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  2. ^ 『薫る花は凛と咲く(2)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  3. ^ 『薫る花は凛と咲く(3)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  4. ^ 『薫る花は凛と咲く(4)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  5. ^ 『薫る花は凛と咲く(5)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  6. ^ 『薫る花は凛と咲く(6)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  7. ^ 『薫る花は凛と咲く(7)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  8. ^ 『薫る花は凛と咲く(8)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年5月11日閲覧。
  9. ^ 『薫る花は凛と咲く(9)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年8月8日閲覧。
  10. ^ 『薫る花は凛と咲く(10)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2023年11月11日閲覧。
  11. ^ 『薫る花は凛と咲く(11)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年1月9日閲覧。
  12. ^ 『薫る花は凛と咲く(12)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年4月9日閲覧。
  13. ^ 『薫る花は凛と咲く(13)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年7月10日閲覧。
  14. ^ 『薫る花は凛と咲く(14)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2024年10月8日閲覧。
  15. ^ 『薫る花は凛と咲く(15)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2025年1月8日閲覧。
  16. ^ 『薫る花は凛と咲く(16)』(三香見 サカ)”. 講談社コミックプラス. 講談社. 2025年4月9日閲覧。

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