萬菫不殺とは? わかりやすく解説

萬菫不殺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 05:26 UTC 版)

大塚恭男」の記事における「萬菫不殺」の解説

1966年帰国後、東京大学医学部薬理学教室文部教官務めた後、1967年に父敬節の修琴堂大塚医院副院長として漢方診療開始するとともに横浜市立大学非常勤講師として薬理学教鞭取った。その一方医史学薬史学研究行い順天堂大学医史学教室小川鼎三教授元へ通った小川鼎三門下には、のちに酒井シヅ氏も入門する医史学薬史学研究業績多々あるが、中でも特筆すべきは「萬菫不殺」であろうサソリ毒とトリカブト毒がお互いに打ち消しあうということ1世紀西洋著されたガイウス・プリニウス・セクンドゥスの『博物誌』とペダニウス・ディオスコリデスの『ギリシャ本草』に記載されている。それとまったく同じ事実紀元前239年中国成立したとみられる呂氏春秋』に発見した。「夫有莘。有藟。独食之。則殺人。合而食之。則益寿。萬菫不殺。」とある。莘というと藟というは人を殺すほどの猛毒だが、合わせて食べると寿命を延ばすというのである同様にサソリ)とトリカブトもともに猛毒だが、お互いの毒を打ち消し合うというのである大塚恭男はこの発見について「洋の東西で偶然同じ発見がされたと考えるよりも、少なくとも2000年前には西洋東洋交流はすでに盛んにあったと考える方が自然であろう。」と述べている。この発見その後トリカブト殺人事件の際、フグ毒トリカブト配合して作用時間延ばした事件の解決にも役立った

※この「萬菫不殺」の解説は、「大塚恭男」の解説の一部です。
「萬菫不殺」を含む「大塚恭男」の記事については、「大塚恭男」の概要を参照ください。

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