芥子の花とは? わかりやすく解説

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芥子の花

作者伊藤晃

収載図書小説信濃の一茶のいる風景「花」面影のほとり
出版社講談社出版サービスセンター
刊行年月2008.2


芥子の花

読み方:ケシノハナ(keshinohana)

ケシ科越年草で、四弁大きな花が咲く

季節

分類 植物


赤いけしの花

(芥子の花 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/27 07:46 UTC 版)

赤いけしの花(1927年)

赤いけしの花』(あかい けしの はな、:Красный мак)、作品70は、レインゴリト・グリエールが作曲したバレエ音楽ソビエト連邦初の、また、近代の革命を題材とした最初のバレエでもあった。

音楽

ミハイル・クリルコの台本により、1927年に3幕8場のバレエとして作曲され、初演の主役を務めたバレリーナのエカテリーナ・ゲリツェルに献呈された。後に1949年1955年の2度にわたって改訂が施され、1949年版では新たな登場人物が追加され、さらに1955年版では題名が『赤い花』(あかい はな、露:Красный цветок)に改められた。

偶然とはいえプッチーニの『トゥーランドット』と同時期の作品であり、中国風の五音音階を用いた旋律がしばしば登場する。その一方で、半音階技法や変化和音、全音音階が活用され、また同時代性を出すためにチャールストンが模倣されるなど、近代的な要素も見受けられる。だが作風としては全般的に、後期ロマン派音楽の伝統に留まっており、題材や筋書きにおいてロシア5人組以来の伝統というべきオリエンタリズムの傾向も顕著である。

楽章構成

全曲中で『ソヴィエト水夫の踊り』が特に名高い。この曲は、ロシア民謡「小さなリンゴ "Яблочко" (ヤブロチコ)」の旋律に基づいている。

  • 第1幕
  1. 導入部
  2. 苦力(クーリー)の踊り
  3. 情景(タオ・ホアの登場)
  4. レストラン
  5. マリクの踊り
  6. ボストン・ワルツ
  7. 西洋人の踊りの情景(船長の登場と水夫の踊り)
  8. タオ・ホアの情景
  9. 金の指のヴァリアシオン
  10. 英雄的な苦力の踊り
  11. ソヴィエト水夫の踊り
  • 第2幕
  1. 導入部~喫煙室の情景
  2. 情景
  3. 中国の女性の踊り
  4. 4人の女神のアダージョ
  5. アダージョ
  6. 前奏曲
  7. タオ・ホアの幻覚
  8. 情景:入場
  9. 剣の舞
  10. 不死鳥
  11. アダージョ
  12. ばら色の船
  • 第3幕
  1. チャールストン
  2. レストランでの踊り
  3. 中国の劇場の用意日
  4. 傘の踊り
  5. あやつり人形の踊り
  6. 中国の雑技と舞踊
  7. 謀議の情景
  8. 混乱の情景
  9. 船長の情景
  10. タオ・ホアの情景:船出
  11. 反乱の情景
  12. タオ・ホアの死
  13. 大団円

(上記の訳名は、おおむねナクソスの日本語リーフレットに従った。)

初演と振付け

1962年にソ連で発行された切手
  • 初版-1927年6月14日:第1幕と第3幕=レフ・ラシチリン、第2幕=ワシーリー・ティホミロフ。ボリショイ劇場にて 指揮はユーリー・ファイエル
  • 改訂版-1949年12月30日:レオニード・ラヴロフスキー。ボリショイ劇場にて。
  • 「赤い花」版-1957年11月24日:ワシーリー・ティホミロフ(台本は引き続きクリルコ)。旧版より曲数が増やされた。

組曲

作品番号70aが付けられている。

  1. 英雄的な苦力の踊り
  2. 情景と舞曲
  3. 中国の踊り
  4. 不死鳥
  5. ワルツ
  6. ソヴィエト水夫の踊り

劇構成

登場人物

  • タオ・ホア Tao Khoa (ヒロインの踊り子。中国人)
  • リ・シャンフー Li Shanfu (タオ・ホアのマネージャーで外国人の暗殺を目論んでいる)
  • ロシア人船長(タオ・ホアと恋に落ちる)
  • 中国人奇術師 
  • 港長
  • マ・リチェン Ma Lichen (1949年改訂版から導入された配役)

すじがき

このバレエは1920年代の中華民国の港を舞台としている。ソヴィエトを含む多くの国の船が、港に停泊している。ソヴィエト船の船長は、冷酷な港湾長によって過酷な労働を強いられ飢えに苦しんでいる苦力の一団に気づく。 ある夜、船員たちのために踊っていた美しいタオ・ホアは、ソヴィエト船の船長が港湾長から貧しい苦力を救おうとしていることに気づく。船長の行為に感銘を受けた彼女は、愛の証として 赤いけしの花を船長に贈る。

タオ・ホアの婚約者で冒険家の李山甫は、このことを知ると嫉妬し、船長を殺すよう彼女に命じる。彼女は拒否するが、埠頭で暴動が起こり、彼女は船長に命を捧げることになる。死の間際、彼女は愛と自由の証として、若い中国人娘にもう一輪の赤いけしの花を捧げる。

上演史

ローマ公演の模様(2010年)


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