色絵金銀菱文茶碗〈仁清/〉
主名称: | 色絵金銀菱文茶碗〈仁清/〉 |
指定番号: | 2535 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1990.06.29(平成2.06.29) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 工芸品 |
ト書: | |
員数: | 1組 |
時代区分: | 江戸 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 大小の入子【いれこ】となる筒形茶碗である。高台【こうだい】回りをのぞいて胴部に白釉をかけ、さらに高台を含めて全体に透明釉をかけている。 二碗とも胴下段には赤・緑・黒・金の上絵具で蓮弁文を、上段には、大碗を銀泥、小碗を金泥で各菱文を六箇つなげ表している。見込みは両碗とも黒地に塗りつぶしている。 なお両碗とも高台内に「仁清」の小印が捺印されており、京焼の大成者野々村仁清(十七世紀後半の人)の作であることが明らかにされる。 仁清には珍しい筒形の形式や蓮弁文などには、中国明代の磁器の影響が認められるが、大胆な菱繋文様の表現や見込みを黒地に仕上げたところは仁清の創意が強く感じられる。濃麗で洗練された上絵具の手法も、仁清陶ならではの趣が横溢しており、仁清の茶碗を代表する一品として価値高い。 |
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