航空券不正受給
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:00 UTC 版)
2011年9月28日の参院予算委員会で、民主党・新緑風会所属の平山誠参院議員が横峯の自宅所在地と酷似した実在しない宮崎市内の地名・番地と、平山とは無関係の電話番号を2010年2月以降「地方住所」として届け出、2010年4月以降羽田空港から宮崎空港までの料金に相当する航空券の支給を受けていたことが自民党の世耕弘成議員により指摘された。平山と横峯はゴルフ仲間といい、世耕によれば「ゴルフ遊びの航空券ほしさに虚偽の届け出をした疑いがある」という。平山は26日、地方住所を横峯が主宰する「さくらゴルフアカデミー」のある宮崎空港ゴルフセンターの住所に変更している。平山の事務所は「横峯議員の自宅に隣接する場所に事務所があった。住所に誤記載があった。ゴルフセンター内には2011年4月に設立した政治団体の事務所があり、航空券を不正に受領するためにやったことは一切ない」などと釈明した。さらに横峯も実態と異なる「地方住所」を参議院事務局に届け出、航空券の支給を受けていたことが分かった。横峯・平山両事務所は事実関係を認めたうえで、「故意でなかった」と釈明した。横峯は民主党沖縄県連の事務所所在地を地方住所として届け出、2010年4月から2011年9月まで、沖縄までの料金相当の航空券を受け取っていた。横峯は民主党宮崎県連に所属しているにもかかわらず、所属していない沖縄県連の事務所を「住所」としていたことから、参議院議院運営委員会にて自民党の義家弘介参議院議員から指摘を受け、2011年9月末に地方住所を宮崎市内の自宅に変更した。横峯はかつて沖縄県連所属の時期もあったものの、2010年以降は宮崎県連に所属している。横峯事務所は「住所訂正を怠った。一部返金を検討したい。全国を転戦して政治活動をしている」と不正使用を否定した。義家の調査によると、2010年4月から2011年9月までの横峯の航空券利用記録は139回あるが、そのうち羽田空港-那覇空港便は2回。1か月有効の航空券で残額が出た際にはオープンチケットに交換したり、平山と同便で八丈島へ渡ったこともあったという。平山と連れ立ってゴルフなどに出かけていた疑いも持たれており、義家は「議員特権悪用の最たるもので、返金では済まない。見て見ぬふりの参議院事務局の態度も批判されるべきだ」と指摘している。参議院事務局では、地方住所は議員から届け出があればそれを信用しそのまま受け付け、居住実態の有無などを調査することはしていない。
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