舞踏・音楽とは? わかりやすく解説

舞踏・音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 09:35 UTC 版)

トラジャ族」の記事における「舞踏・音楽」の解説

トラジャ族舞踏は、葬儀披露されるものが特によく知られている。それは、悲しみ死者への尊敬心、そして死せる魂待ち受けるあの世までの長い旅路を思い鼓舞する目的もあるとされる舞踏は、初日に「マバドン」(Ma'badong)と呼ばれる儀式から始まる。黒装束の男たちが集団円陣を形づくり、夜を通して死者を敬う単調なテンポの歌を捧げる。これは、葬儀における最も重要な要素だとされている。二日目一転して賑やかな舞踏展開される。「マランディン」(Ma'randing)と呼ばれる戦士踊り故人勇猛さ賞賛する。戦士たちは手に剣を携えた者、水牛の皮で作られ大きなかざした者、水牛の角を生やした兜をかぶった者など様々な武装で身を飾る。彼らは、死者米倉から第二葬儀会場であるランデまで運ばれる列を先導しながら舞う。葬儀では男以外も舞踏見せる。年長女性たちは、長い羽根飾りをつけた衣装着て詩情あふれる歌を口ずさみながら、「マカティア」(Ma'katia)と呼ばれる踊り故人寛大さを偲び、忠誠思い起こさせる水牛などを屠殺する儀式の後、少年少女たちは手を叩きながらマドンダン(Ma'dondan)と呼ばれる快活な踊り披露する舞踏農業生活においても見られ、特に収穫期に歌や踊り披露される。「マブギ」(Ma'bugi)は感謝祭踊りであり、「マガンダンギ」(Ma'gandangi)は米を脱穀する時に踊られる。また戦い舞踏も、男性の踊る「マニンボン」(Manimbong)と女性の踊る「マダンダン」(Ma'dandan)がある。アルク宗教舞踏もあり、「マブア」(Ma'bua)と呼ばれている。これは12年1度催されるトラジャ族主要な式典舞われ聖職者水牛模した被り物着け神木周りで踊る。 トラジャ族伝統的な楽器には「パスリン」(Pa'suling)と呼ばれる竹製の笛がある。この六つの穴を持つ笛はトラジャ独自のものではないが、多く舞踏の場で演奏される例え感謝表現する踊りのひとつ「マボンデンサン」(Ma'bondensan)では、上半身裸で指の爪を伸ばした男たちの舞に伴奏として用いられるこの他にもトラジャ族には先祖伝来楽器があり、ヤシ科植物のから作られる「パペッレ」(Pa'pelle)、トラジャ口琴とも言える「パカロンビ」(Pa'karombi)などがあり、収穫祭新築落成式などで演奏される

※この「舞踏・音楽」の解説は、「トラジャ族」の解説の一部です。
「舞踏・音楽」を含む「トラジャ族」の記事については、「トラジャ族」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「舞踏・音楽」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


このページでは「ウィキペディア小見出し辞書」から舞踏・音楽を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から舞踏・音楽を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から舞踏・音楽を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「舞踏・音楽」の関連用語

舞踏・音楽のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



舞踏・音楽のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのトラジャ族 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS