自転車人口の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:43 UTC 版)
「ヘルメット (自転車)」の記事における「自転車人口の減少」の解説
オーストラリアでヘルメット義務化法が制定された時、ヘルメットをそれまで着けてこなかった利用者 1/3 強が自転車にほとんど乗らなくなった。 自転車人口の減少は、人々の健康にとってはおそらくどんなプロテクターよりも有害である。自転車利用による長期的な健康への利益は多岐にわたり、広範囲に記録されており、自転車人口のいかなる減少も人々の健康全般に渡って悪影響を与えることが予想される。 1990年代におきた自転車人口の急減はインライン・スケートもしくはその他の娯楽活動の増加を反映したものか、もしくはヘルメットという防具が自転車利用者に拒絶されたことの証拠だということが示唆されている。 ヘルメットの奨励や強制によって、自転車利用を思いとどまる可能性のあるメカニズムがいくつか提案されている。ヘルメット着用や奨励が自転車での移動が自動車よりも危険だという誤解を補強するのかもしれない。 あるキャンペーンで使われた「人間の頭蓋骨」画像に対して、CTCは 病院と死を連想させるこの不気味な画像によっておそらく自転車の利用が減少し、それによって自転車の普及による健康やその他の効能の実現への取り組みを蝕んでゆく と示唆している。 自転車用ヘルメットの費用が負担になったり、自転車の利便性が損なわれるかもしれない。ヘルメットはかさばるし、自転車と共にしっかり保管することが難しいこともある。髪型によっては兼ね合いの取れない場合もあり、自転車利用後に髪を整えるという手間が増える。結局、自転車用ヘルメットやその他プロテクターなどが面倒でばかばかしいものに思えてくる。 例えば、2006年の映画「がんばれ!ベンチウォーマーズ」では、Jon Heder 扮する Clark が自転車用ヘルメットと戯れる姿が、社交性のなさと運動神経のなさを強調する目的で使われている。
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