自賠責保険の積立金6,000億円の未返済問題とは? わかりやすく解説

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自賠責保険の積立金6,000億円の未返済問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 06:39 UTC 版)

財務省 (日本)」の記事における「自賠責保険の積立金6,000億円の未返済問題」の解説

政府は、赤字国債の発行抑えるため、自動車損害賠償保障事業特別会計当時)から、1994平成6)年と1995平成7)年の2年間で約1兆1200億円を一般会計繰り入れた2003(平成15)年度までに一部返済されたが、未だ6000億円が返済されていない。 未返済の6,000億円は、自動車ユーザー支払ってきた自動車損害賠償責任保険自賠責保険)の積立金である。 この積立金保険金支払いとは別にひき逃げ事故などにより後遺障害負った被害者の救済交通事故防止対策などに使われている。 国交省財務省貸し付けた資金とは別に、約1500億円を運用して被害者救済行っているが、その運用益は年間30億円。不足する金額は、運用元本となる1500億円を取り崩して補填している。そのため、財務省から国交省への返済実施されなければ元本枯渇する事態に陥っていた。 2022年6月9日自動車損害賠償責任保険(自賠責)の仕組み変更する改正法が、衆議院本会議賛成多数により可決した改正法成立を受け、政府2023年度保険料を車1台当たり最大150値上げする方針だが、自賠責保険値上げ一因被害者救済事業原資枯渇にある。自賠責保険料の値上げ前に6,000億円の返済が先ではないかという自動車ユーザーの当然の不満があり、解決望まれている。

※この「自賠責保険の積立金6,000億円の未返済問題」の解説は、「財務省 (日本)」の解説の一部です。
「自賠責保険の積立金6,000億円の未返済問題」を含む「財務省 (日本)」の記事については、「財務省 (日本)」の概要を参照ください。

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