自走の仕組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/04 02:55 UTC 版)
この「門弥式陸船車」は、「新製陸舟車(久平次式陸船車)」と違い、踏車と歯車の原理を応用した足踏み式自走で推進した。構造上、久平次式の様にハンドル操作による方向転換はできず、体を傾け重心を移動したと考えられる。踏車や舟など身近な道具からの着想による発明で、近代の自転車とは構造が大きく異なる。また、三輪車の久平次式に対し、門弥式は四輪車である(立って搭乗する点は共通)。 車軸の中心にはめ込んだ小歯車が、上方の足踏み式大歯車(踏車の応用)とかみ合い、足で漕ぐ事により、歯車が連動して走行する仕組みとなっている。大歯車の側面には乗木という板が放射状に設置されて、これを踏んで回転させた。門弥式はこの踏車型機構が前輪側に設置されている。そのシンプルな機構ゆえに短期間で発展を遂げたと言える。
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