自然科学における微視的・巨視的
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/15 20:43 UTC 版)
「微視的と巨視的」の記事における「自然科学における微視的・巨視的」の解説
微視的な立場(ミクロ的な立場、単にミクロとも言う)は、サイズ的には、プランク定数 h を目安として、これが顕に出てくるような事象は微視的であると考えてよい。つまり、研究対象としての物質(或いは物体)全体を扱う上で、その構成要素である原子、分子、或いは素粒子の立場(レベル)で解析を行う視点を「微視的」と言う。 これと対比される視点が、巨視的であり、通常、微視的な立場での観測対象である構成要素の総体的な平均(量)を扱う。巨視的な立場(マクロな立場、単にマクロとも言う)では、観測される量は通常連続量(或いは連続に変化する量、例:エネルギーや質量)である。一方、微視的な立場では、観測される量は普通離散的となる(例:原子内の電子のエネルギー準位)。 微視的な立場での学問分野は、統計力学や量子力学であり、一方、巨視的な立場での学問分野は、古典力学、電磁気学、熱力学などである。
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