自然科学における多様性概念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:25 UTC 版)
「多様性」の記事における「自然科学における多様性概念」の解説
自然科学から出発した多様性概念には、種多様性、遺伝的多様性などが含まれる。 1992年6月に締結された「生物の多様性に関する条約」の全文は、「締結国は、生物の多様性が有する内在的な価値並びに生物の多様性及びその構成要素が有する生態学上、遺伝上、社会上、経済上、科学上、教育上、文化上、レクリエーション上及び芸術上の価値を意識し」という表現から始められている。 多様性の変動はロジスティックな経過をたどると想定されるため、多様性を維持するためには、多様性そのものが必要であると考えられる。また、進化論・複雑系の観点からは、「壊すのはたやすく、作り出すのは至難(多様な状態を生むのに非常に長い時間が必要となる)」なものであるといえる。 また環境に適応する面からも、画一的な生物群よりも多様性を持った生物群の方が生き残りやすいと考えられる。環境に変化が起きたとき、画一的なものは適応できるかできないかの二択であるが、多様なものはどれかが適応し生き残る為の選択肢が多いからである。 上記の観点から、地球規模で進みつつあるグローバリゼーションに伴う生物種の減少は極めて憂慮すべき事態である[誰?]。
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