自然とネイチャーアクアリウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 15:40 UTC 版)
「ネイチャーアクアリウム」の記事における「自然とネイチャーアクアリウム」の解説
提唱者の天野尚は「風景を見る、そして自然から学ぶことが大切」としている。またいっぽうで、ネイチャーアクアリウムは自然んをそのまま切り取ったものでもない。ネイチャーアクアリウムは自然そのものを創るのではなく、自然を創ろうと想像力と創造力を働かせることにより作られる、自然と人間の創造性の融合したものである。また、ネイチャーアクアリウムの手本となる「自然」は里山のような人間の手の入った地域か原生林か…ということよりも、作者の感性に触れることのほうが重要である。 写真家として日本だけでなくアフリカやアマゾンまで世界を旅した天野尚は、自身で撮ってきた数々の自然風景を脳内に蓄積し、そのイメージと感性を作品に昇華させた。そのため天野自身も「侘び寂びという世界は茶室や庭園ではなく、風景写真の中から見出していた」と発言している。 また、侘び寂びは概念的な「自然体の美しさ」であり、言葉で説明するよりその美しさを心で感じることが大切であるととらえていた。ネイチャーアクアリウムは「侘び寂び」をはじめとした日本文化の影響を強く受けた、日本庭園をベースとした水草レイアウトとしばしば紹介されることもあるが、西洋庭園の影響が色濃いダッチアクアリウムやそれを取り入れつつ日本庭園の要素を取り込んだアクアートとはアプローチが大きく異なることがうかがえる。一方で、こうした侘び寂びの心はあくまで自身のレイアウトの手法のひとつであり、ネイチャーアクアリウムはこうした観点に囚われすぎず自由に自分が思うように作ればよいとする。
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