自動車におけるエンスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 14:41 UTC 版)
MT車運転時に比較的多い状況として、発進時のクラッチ操作やギヤの選択を誤るとエンストを起こすことがある。直流電動機などと異なり、内燃機関は低回転でのトルクが小さいため(極端な場合だが、回転数0ではトルクは0になる)、エンジンが動き続けるには一定の回転数を維持する必要がある。ところが、発進するときなどは車輪は回っていないため、いきなりエンジンとつなぐと回転が遅くなって止まってしまう。MT車にはエンジンとトランスミッションをつないだり放したりするクラッチという機構があり、発進時には半クラッチという操作でこれを微妙につないで駆動力を少しずつタイヤに伝え、走り出してから完全につなぐように操作する。AT車では、多くの車の場合トルクコンバータを使うのでこのような現象は起こらないとされるも、高速走行中に急ブレーキ等タイヤをロックさせる、本来の進行方向とは逆方向に動く(Dレンジに入れているにもかかわらず急坂で後進する)などでまれにエンストする場合もある。他にもエンジンの点火プラグやエアフロメーターが汚れていたり、バッテリー切れ、エンジンコントロールユニット (ECU) の整備不良などで、燃料調節が狂っていたりするとエンストする。
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