自動車におけるベンチマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/19 15:29 UTC 版)
「ベンチマーク」の記事における「自動車におけるベンチマーク」の解説
日本の自動車業界においては、他の分野と用法がやや異なり指標というよりも、目指すべき目標という意味で用いられる場合がほとんどである。そのため、完成度の高い自動車が「ベンチマーク」とされ、また、それを上回る自動車が発表されれば、その車が新たにベンチマークとされるので、頻繁に基準の変更が行われる。ただし、特に歴代で評価の高い自動車は他により優れた車があってもベンチマークとされやすく、Cセグメントではフォルクスワーゲン・ゴルフが、スポーツカーではポルシェが、ハンドリングではBMWが、軽自動車ではスズキ・ワゴンRがベンチマークとされることが多い。 このように、自動車業界において慣例的に使用されるベンチマークには明確な定義はほとんどなく、自動車評論家の評価などによって決められる曖昧なものとなっている。他社の自動車製品を分解・解析し、その仕組みやコスト構成を明らかにするリバースエンジニアリングは世界的に行われている。このベンチマーキングにより取得できる情報は営業秘密にはあたらないので、ライバル会社がこれを利用することは基本的に違法行為ではない。 なお、自動車における本来の意味でのベンチマークには以下のようなものが存在するが、逆にこれらがベンチマークと呼ばれることはあまりない。 10・15モード燃費 JC08モード WLTP NCAP 0 - 400 m(SS 1/4 mile)加速 0 - 1000 m加速 0 - 100 km/h(0 to 60 mph)加速 サーキットのコースレコード 最高速度記録
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