臨時ニューヨーク会議(1944年)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/23 10:22 UTC 版)
「太平洋問題調査会」の記事における「臨時ニューヨーク会議(1944年)」の解説
対日戦の遂行や日本に対する戦後政策を巡って、「日本人の性格構造」を分析するために1944年12月16日と17日にニューヨークで開かれた臨時の太平洋会議。日本に関するアメリカ政府の専門家、日本関連の学識経験者、文化とパーソナリティーの研究者を含む精神分析学者や文化人類学者、社会学者など40人以上の研究者が出席し、講演のほか、日本人兵士が書いた日記が回覧され、日本人の戦意分析のため映画『チョコレートと兵隊』(1938年 佐藤武監督)が上演された。日本人の未成熟さ、身内とよそ者の考え方、日本人にとっての敗北の意味などが話し合われたあと、日本人の扱い方として儒教的な兄-弟の関係を用いればアメリカ側の強硬さも正当化できると提案されたが、それまでアメリカ国内において日本人を猿人間など人間以下とするプロパガンダを強烈に行なってきたため、アメリカの世論では日本人は人間以下とみなされており、今さら親しい関係となるのは難しいなどの意見が出された。
※この「臨時ニューヨーク会議(1944年)」の解説は、「太平洋問題調査会」の解説の一部です。
「臨時ニューヨーク会議(1944年)」を含む「太平洋問題調査会」の記事については、「太平洋問題調査会」の概要を参照ください。
- 臨時ニューヨーク会議のページへのリンク