臨床心理士・スクールソーシャルワーカーとの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 19:25 UTC 版)
「ガイダンスカウンセラー」の記事における「臨床心理士・スクールソーシャルワーカーとの違い」の解説
ガイダンスカウンセラーと臨床心理士・スクールソーシャルワーカーは、教育現場において子どもを援助する資格であるという共通点があるが、同時にそれぞれ違った特色を持っている。それぞれの資格の違いは以下のように挙げられる 臨床心理士は個人の心理的な問題を扱う「心理療法の専門家」である。臨床心理士は心や行動の問題に悩む人々を対象とし、臨床心理学の知識や技術を用いて対象者の病理的心理の原因(身体的原因・過去の心的外傷・無意識の抑圧感情など)を個体内に発見し、それに対して認知療法、箱庭療法、催眠療法など心理療法的に「治す」という観点で対応する。 スクールソーシャルワーカーは貧困、家庭崩壊、被虐待などにより、普通の生活ができない子どもたちを対象とする。子供が普通に暮らす権利を擁護するという観点を持ち、児童相談所や市役所などの行政機関やその他外部機関との連携、それら環境と子どもとの仲介、自立支援の相談などを行う。 ガイダンスカウンセラーは子どもの学習面、人格・社会面、進路面、健康面における成長発達を推進する「教育の専門家」である。すべての子どもが対象であり、個人と環境(友人、教師、親、異性、キャリア、人生など)との関係に働きかけながら様々な発達課題を乗り越えていくことを手助けするという姿勢、すなわち「育てる」という観点で対応する。
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