膜貫通ドメインとは? わかりやすく解説

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膜貫通型ドメイン

(膜貫通ドメイン から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 09:50 UTC 版)

膜貫通型ドメイン(まくかんつうがたドメイン、: transmembrane domain、TMD)は、膜貫通ドメインとも呼ばれ、細胞膜を貫通するタンパク質ドメインである。TMDは一般的にαヘリックストポロジー構造をとるが、ポリンのように異なる構造をとるものもある。脂質二重層の内部は疎水性であるため、TMDのアミノ酸残基は疎水性であることが多いが、膜輸送体イオンチャネルなどのタンパク質は極性残基を含むことがある。TMDは、長さ、配列、疎水性が大きく異なり、オルガネラ固有の性質を帯びる[1]


  1. ^ Alberts, Bruce; Johnson, Alexander; Lewis, Julian; Raff, Martin; Roberts, Keith; Walter, Peter (2002). “Membrane Proteins” (英語). Molecular Biology of the Cell. 4th Edition. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK26878/. 
  2. ^ Langosch, D.; Hofmann, M.; Ungermann, C. (April 2007). “The role of transmembrane domains in membrane fusion”. Cellular and Molecular Life Sciences 64 (7–8): 850–864. doi:10.1007/s00018-007-6439-x. ISSN 1420-682X. PMID 17429580. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17429580/. 
  3. ^ Cosson, Pierre; Perrin, Jackie; Bonifacino, Juan S. (2013-10-01). “Anchors aweigh: protein localization and transport mediated by transmembrane domains” (英語). Trends in Cell Biology 23 (10): 511–517. doi:10.1016/j.tcb.2013.05.005. ISSN 0962-8924. PMC 3783643. PMID 23806646. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3783643/. 
  4. ^ Krogh A, Larsson B, von Heijne G, Sonnhammer EL (January 2001). “Predicting transmembrane protein topology with a hidden Markov model: application to complete genomes”. Journal of Molecular Biology 305 (3): 567–80. doi:10.1006/jmbi.2000.4315. PMID 11152613. 
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  6. ^ Devoto A, Hartmann HA, Piffanelli P, Elliott C, Simmons C, Taramino G, Goh CS, Cohen FE, Emerson BC, Schulze-Lefert P, Panstruga R (January 2003). “Molecular phylogeny and evolution of the plant-specific seven-transmembrane MLO family”. Journal of Molecular Evolution 56 (1): 77–88. Bibcode2003JMolE..56...77D. doi:10.1007/s00239-002-2382-5. PMID 12569425. 


「膜貫通型ドメイン」の続きの解説一覧

膜貫通ドメイン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 16:05 UTC 版)

細胞表面受容体」の記事における「膜貫通ドメイン」の解説

貫通型受容体の最も豊富なクラスは、GPCRとシングルパス膜貫通型タンパク質 (英語版) である。ニコチン性アセチルコリン受容体などの一部受容体では、膜貫通ドメインが膜を貫通して、またはイオンチャネル周囲タンパク質細孔形成する適切なリガンドの結合によって細胞外ドメイン活性化されると、細孔イオンアクセスできるようになり、イオン拡散する。他の受容体では、膜貫通ドメインは結合するコンホメーション変化起こし細胞内の状態に影響与える。7回膜貫通型受容体(7TM)スーパーファミリーメンバーなどの一部受容体では、膜貫通ドメインにリガンド結合ポケット含まれている。

※この「膜貫通ドメイン」の解説は、「細胞表面受容体」の解説の一部です。
「膜貫通ドメイン」を含む「細胞表面受容体」の記事については、「細胞表面受容体」の概要を参照ください。

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