おどし【脅し/▽威し/▽嚇し】
脅し
脅迫
(脅し から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/09 20:27 UTC 版)
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脅迫(きょうはく)とは目的の如何を問わず、相手を脅し威嚇する行為をいう[1][2][3]。「強迫」とは同音異義語。
種類
自殺脅迫
本気で死ぬ気が無いのに、○○したら/しなかったら自殺すると脅迫する行為。恋人や配偶者、公務員に対して行われることが多い[4]。
刑法上の脅迫概念
刑法における脅迫とは「害悪の告知」をいう。脅迫罪(刑法222条)の成立が問題になる場合の他、強盗や強姦の手段として脅迫が行われた場合、強盗罪や不同意性交等罪の成立が問題になる等、多くの犯罪類型において、行為態様の1つとして規定されている[1][2][5][6]。それらの犯罪における「脅迫」の程度やその態様は、犯罪類型ごとに内容が異なる。
- 公務執行妨害罪における「脅迫」
- 公務員を畏怖させる程度の害悪の告知をすれば足りる。
- 脅迫罪・強要罪・恐喝罪における「脅迫」
- 一般人を畏怖させる程度の害悪を告知することをいう。また、その害悪の対象は、相手方又はその親族の生命・身体・自由・名誉・財産であることを要する[1][2][7][8]。
- 不同意わいせつ罪・不同意性交等罪における「脅迫」
- 相手方の反抗を著しく困難ならしめる程度の害悪の告知をいう。
- 強盗罪における「脅迫」
- 相手方の反抗を抑圧する程度の害悪の告知をいう[6]。
脚注
- ^ a b c 「1億円用意しなければ放火…ドンキ恐喝未遂で5人逮捕」『読売新聞』読売新聞社、2005年1月11日。オリジナルの2005年1月12日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ a b c 「同級生恐喝、38歳被告に懲役3年6カ月判決 名古屋地裁」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年2月20日。オリジナルの2006年2月21日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ 「PGA不正、脅迫に日大監督同席か 関連事務所を捜索」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年7月16日。オリジナルの2006年7月18日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ 「自殺学: その治療と予防のために」 p208,稲村博 ,1977
- ^ 「東京・日野の郵便局拳銃強盗、容疑の元組幹部ら2人逮捕」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年3月16日。オリジナルの2006年3月17日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ a b 「信用金庫に刃物男、75万円奪い逃走 千葉・富浦」『朝日新聞』朝日新聞社、2006年3月17日。オリジナルの2006年3月19日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ 「銀行に爆破予告、32歳男を恐喝未遂で現行犯逮捕」『読売新聞』読売新聞社、2005年1月19日。オリジナルの2005年1月21日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
- ^ 「「僕は秋葉原の犯人と同じ」、歌手マネジャー脅した男逮捕」『読売新聞』読売新聞社、2008年6月15日。オリジナルの2008年6月16日時点におけるアーカイブ。2025年9月10日閲覧。
関連項目
参考文献
- 井田良『刑法各論【論点講義シリーズ10】』2002年、弘文堂
- 大谷實『新版刑法講義各論[追補版]』2002年、成文堂
「脅し」の例文・使い方・用例・文例
- 彼らは彼を脅して土地を売らせた
- 彼は男の子を脅して本を万引きさせた
- 彼女は私の決定的な間違いを見つけ,それを武器に私を脅した
- ただの脅し
- 男は私たちに脅し文句を低くつぶやいた
- 彼は私の秘密をばらすと脅した
- 彼らは我々に脅しをかけた
- 強盗は私を銃で脅した
- 支配人は彼を解雇するぞと脅した
- 彼はその写真を公表するぞと言って脅した
- 教師はもし勉強しないなら落第させるとジョンを脅した
- 彼は私とは手を切ると脅しをかけた
- 女はスタンガンで私を脅した。
- 彼らは暴力主義的なやり方で彼を脅した。
- その悪党は彼をナイフで脅した。
- われわれは他の投機筋に株式の売却をすると脅して、グリーンメールを拒否した。
- 私は会社を辞めると脅した。
- あなたは私を脅している。
- 彼は私を脅してきた。
- 暴力や脅しによって金品を奪い去る事件も多発している。
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