背景と刊行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/19 23:11 UTC 版)
「いじわるグリンチのクリスマス」の記事における「背景と刊行」の解説
グリンチはドクター・スースの33行の挿絵付きの詩"The Hoobub and the Grinch"で初めて登場したが、この作品はもともとは1955年に雑誌『レッドブック』で発表された。ドクター・スースは数年たった1957年の初め頃から『いじわるグリンチのクリスマス』に取り組むようになった。『キャットインザハット』(The Cat in the Hat) を最近刊行したばかりで、フィリスとベネットのサーフ夫妻及び自分の妻であるヘレン・パーマー・ガイゼルと一緒にビギナー・ブックスを立ち上げようとしてる最中であった。ヘレンは健康上の問題を抱えていて1957年4月にはちょっとした発作を起こしていたが、それにもかかわらず、ドクター・スースの前作でつとめたのと同様、非公式に編集者としての仕事を行った。ドクター・スースは迅速に本を書き、数週間でほとんど完成させた。伝記作家であるジュディスとニール・モーガンは、「結部以外はキャリアの中で一番書きやすかった本」だと述べている。ドクター・スース本人が、結末部分を書くまで苦労したと説明している。 1957年の5月半ば頃までには本は完成し、ニューヨークのランダムハウスの事務所に郵送された。6月にドクター・スースとヘレンはハワイで1月にわたる休暇をとり、そこでドクター・スースは本のゲラをチェックして返送した。本は1957年12月、ランダムハウスから書籍として出た他、雑誌『レッドブック』の号にも掲載された。ドクター・スースはこの本を姪のペギー・オーウェンズの1歳の息子であるシオドア・「テディ」・オーウェンズに献呈した。 2005年時点で、この本はラテン語などを含む9カ国語に翻訳されていた。ラテン語版であるQuomodo Invidiosulus Nomine Grinchus Christi Natalem Abrogaveritは1998年10月にBolchazy-Carducci Publishers Inc.から公刊された。
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