肺や筋肉の動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:04 UTC 版)
詳細は「呼吸筋」を参照 .mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}肋骨による「ポンプハンドル運動」と「バケツハンドル運動」 胸郭の拡大における呼吸筋の拡大。上図のような肋骨の動きはポンプハンドル運動(英語版)と呼ばれる。 肋骨下部が正中線から外側に向かって下方に傾斜しており、バケツハンドル運動(英語版)を可能にしている。 呼吸 安静時の呼吸筋の挙動。左図は空気の吸入時、右図は空気の排出時を表す。収縮した筋肉は赤で、弛緩した筋肉は青で示されている。胸腔(水色)の拡大には、横隔膜の収縮が大きく関わる。同時に、肋間筋が肋骨を上向きに引っ張ると、吸入中に胸郭が拡張する。空気の排出中に肋間筋が弛緩すると、胸郭と腹部(薄緑色)は弾性的に元の位置に戻る。 力強い呼吸を行っているときの筋肉の挙動。左図は空気の吸入時、右図は空気の排出時を表す。図中の色も安静時のものと配色は同じである。横隔膜のより強力で大きな収縮に加え、肋間筋とその付属筋が動くことによって肋骨の上方への動きが大きくなり、胸郭のより大きな拡張が起こる。空気の排出時には、肋間筋の弛緩とは別に、腹筋が大きく収縮して胸郭を下方に引き下げて胸郭の容積を減少させると同時に、横隔膜を胸郭の奥深くまで押し上げる。 哺乳類の肺は自ら膨らまずに、胸腔の容積が増加したときのみ膨張する。ヒトにおいては、他の哺乳類同様に主に横隔膜の収縮によって肺は膨らむが、肋間筋(英語版)が収縮して胸郭が上向きおよび外向きに引っ張られることでも膨張される。力強い呼吸では、肋骨や胸骨から頸椎や頭蓋底にかけて存在している呼吸補助筋(多くの哺乳類では鎖骨へもつながっている)がポンプハンドル運動(英語版)やバケツハンドル運動(英語版)を通常時の呼吸より大きくしており、胸腔の容積にさらなる変化をもたらしている。空気を排出する際にはこれらの筋肉がすべて弛緩し、胸部や腹部の筋肉が「安静位」と呼ばれる位置に戻る。 この時、肺には機能的残気量(英語版)分の空気が残る。ヒトの成人ではその空気量は2.5–3.0Lである。 運動中や過呼吸時など激しく呼吸している時には、空気の排出は安静時と同様にすべての呼吸筋の弛緩によっておこるが、この時腹筋も強く収縮し、胸郭の前面と側面が下方に引っ張られる。これにより胸郭のサイズが小さくなるだけでなく、腹部の臓器が横隔膜の方へと押し上げられ、胸郭内へと深く膨らむ。空気を排出しきった後の肺の容量は安静時の機能的残気量より少なくなる。しかしながら、通常哺乳類では肺が完全に空になることはない。成人では、空気の排出した後も少なくとも1Lの空気が残っている。
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