聖ヨト語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 01:50 UTC 版)
本作品では、他の作品では演出上無視されがちな言葉の壁が表現されており、異世界の言語「聖ヨト語」の文法などもきちんと設定されている。特に物語序盤では会話が聖ヨト語で行われることにより、主人公にとって状況を知る上で大きな障害となるように、そしてプレイヤーは物語の核心に触れられないように演出がなされている。劇中で1か月が経過して主人公が異世界に慣れてくると、音声は聖ヨト語のまま文章が日本語表記になる。さらに3か月が経つと完全な意思疎通が可能となり、音声も日本語に変わる。 2周目ははじめから音声・文章ともに日本語で表され、1周目では謎だったセリフが理解できるようになる。ただしこれはプレイヤー向けの演出であり、劇中での主人公はやはり言葉の壁に悩むことになる。3周目以降はゲーム開始時に聖ヨト語と日本語の好きなほうを選んでプレイできる。 なおエスペリアによるゲーム内容のチュートリアルは、プレイヤーに正しく理解してもらう必要があるため、周回数や設定にかかわらず日本語で行われる。 聖ヨト語の文章は、日本語文を単語単位で後ろから並べていくことで生成される。感嘆詞などは基本的に前に付く。単語もやはり日本語が基で、JISキーボード上のかな入力用文字を右側に1つずらす形で作られるが、例外も多い。濁音が少ないのが特徴である。 これらの演出に対するユーザーからの評価は好意的なものが多かったが、翻訳作業が大変であるため「全編聖ヨト語にしてほしかった」という意見が寄せられたときは、シナリオライターの屋敷猫は戦慄したという。
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