考古学者の視点とは? わかりやすく解説

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考古学者の視点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/09 14:41 UTC 版)

万葉翡翠」の記事における「考古学者の視点」の解説

『玉とヒスイ 環日本海交流めぐって』(1992年)の著者藤田富士夫は自著で『万葉翡翠』に触れ八木助教授研究成果には明らかに清張考え投影されていることを指摘したその上で藤田は「求めて得まし玉かも」の歌が翡翠売買(すなわち交易)であるとする清張意見を「従来文学研究者には見られない意見で、私も基本的に同意する」と賛意述べた考古学者寺村光晴は『日本翡翠 その謎を探る』(1995年)で「万葉集とヌナカハ」について、江戸時代からの論議取り上げた最初にこの歌を「越後国沼川郷」(現在の新潟県糸魚川市付近)に比定したのは本居宣長であったが、宣長の説は万葉研究者にも歴史学者にも長年わたって無視され続けた次にこの歌を考古学観点から注目したのは、樋口清之である。樋口は歌の内容河底玉原石の採取転売伝えたものとして翡翠との関係を説いた翡翠実際に発見された後の1962年になって中川幸廣は国文学観点から「沼名河」は実在の川であるが『万葉集』編纂者には空想上天上の川と位置付けられたものとした。寺村中川の説について、古代文学上の観点万葉集基礎的研究から導き出されたものとして同意している。 寺村は『万葉翡翠』について「もちろんフィクションであろう。しかし、小説中に語られているヒスイ探求過程は、日本におけるヒスイ追求過程一端をしめすものとして、興味深いものがある」と評した

※この「考古学者の視点」の解説は、「万葉翡翠」の解説の一部です。
「考古学者の視点」を含む「万葉翡翠」の記事については、「万葉翡翠」の概要を参照ください。

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