統合失調症(とうごうしっちょうしょう)
妄想や幻覚などの主観的な症状が現れ、感情や行動に影響を与える精神病のひとつ。現実との接触を避けるようになり、周囲との自然な交流がうまくいかないことがある。
主に10歳代後半から30歳代半ばまでの青年期に発症し、病状は慢性的に推移する。もともとは、「暑い」という言葉から「太陽」を連想することができないような分裂状態のことをいい、脳における神経伝達物質のバランスが崩れて発症すると考えられている。
発病にいたるまでの詳細はまだ知られていないものの、治療薬の投与などによって、半数以上の患者は社会復帰が可能な状態まで回復すると言われている。
これまでの長い間、「精神分裂病」という名前が使われてきたが、この病名だと、精神全体が分裂しているとの誤解を招き、患者に対する差別や偏見を助長する面があった。そこで、日本精神神経学会は、ラテン語名をカタカナ表記した「スキゾフレニア」、研究者の名前にちなんだ「クレペリン・ブロイラー症候群」、そして正常な連想ができないという意味の原語を正確に翻訳し直した「統合失調症」の中から、一般公募で新名称を決定した。
△日本精神神経学会
△全国精神障害者家族会連合会
△統合失調症メーリングリスト
(2002.01.21更新)
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