経済と食料
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 19:18 UTC 版)
タイロナの経済は、交易にはほとんどたよらず、むしろ自給自足に近い状態であった。というのは、タイロナの人々が住む場所は、すべて海の近くの熱帯のような場所であって、釣りや漁業に適している場所から比較的暖かい場所を経て、山岳地帯の耕作に適した地域にまで及んでいる。タイロナ人の食生活、栄養補給の実態については、食料を作るには不適なシェラ・ネバダ山脈のトウモロコシ栽培によって、丸いパン(bollos)をつくって焼いていた。丸いパンを作る技術は、後にシヌー文化にも伝わった。また、丸いパンだけでなく、トウモロコシを原料に醸造したチチャ酒やアレパス(arepas)という普通のトウモロコシのパンも多く食べたようである。また、飲み物には甘みをつけるために蜂蜜を用いた。つまり、タイロナ人は、養蜂も営んでいたのである。タイロナ人は優れた農夫であり彼らの菜園では果樹や豆類、野菜類、トゲバンレイシ、パイナップル、アボカド、グァバが栽培された。 肉の消費はごくわずかであって、ヤギ類の肉やクイなどの齧歯類の肉を特別な日に食べていたようであるが、一般的には魚を食べていた。
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