タイロナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 19:18 UTC 版)
タイロナ(Tayronas、Tairona)は、コロンビア北部、グアヒラ(Guajira)半島の基部にあたる海岸を後背にした孤島のような山塊に住んだ人々が築いた南米先住民の文化である。タイロナ文化の起源については不明な部分が多いが、マグダレナ川下流のZambrano発展期の文化にその起源を考えるのがもっとも適切に思われる。マグダレナ川下流の蔵骨器は、タイロナのものとよく似ており、低地マグダレナ(マグダレナ川下流)文化とタイロナの間の移行期にあたるものは、La Meza(ラ・メサ)という文化として知られていて、シエラネバダ[1]の南麓に遺跡が点在している。
- ^ 「シエラネバダ(Sierra Nevada、直訳:雪の降ったのこぎりのように連なる山々(雪で白い山脈))」という名前の山脈はスペイン語圏の各地にみられる。これは、コロンビア北部にある小規模なシエラネバダ山脈を指し、アメリカ合衆国のシエラネバダ山脈、メキシコにあるシエラネバダ山脈とは別個である。そのほか、ベネズエラにもシエラネバダ山脈、スペインにもシエラネバダ山脈がある。
- ^ Kogi,Cogui,Koguiなどと表記される。
- ^ 原文では、village federation
- ^ 酋長とも訳される語であるが侮蔑的な語感を伴うためさけることとした。中立的な英訳としてはChiefdomのchiefということになり、Chiefdomは通常「首長制国家」と訳されることから首長とした。
- ^ スペイン語で、都市をあらわすciudadが充てられることがあるが、人類学的にはともかく、現在的な都市とは規模や性格も異なることから「町」とした。
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