純音聴力レベルによる区分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 00:24 UTC 版)
「聴覚障害者」の記事における「純音聴力レベルによる区分」の解説
聴覚障害の程度は、医学的にはデシベル(dB)で区分する。デシベルとは音圧レベルの単位であり、音の大きさが大きいほど高い値を示す。これにより健康な場合に対しどれだけ聞こえが悪くなったか(大きな音でないと聞こえないか)が示される。 聴覚障害のdB区分dB聴覚障害聞こえの程度0 聴者 10 ささやき声 20 30 軽度難聴 40 普通の会話 50 中度難聴 60 70 高度難聴 大声 80 90 怒鳴り声 100 ろう重度難聴 ガード下での鉄道走行音 110 地下鉄走行音 120 130 飛行機のエンジン音 日本では両耳で70dB以上もしくは患側耳90dB以上かつ健側耳50dB以上になると、身体障害者手帳を交付される。40dB前後を超えると「話すのにやや不便を感じる」レベルになる。聴覚障害による身体障害者手帳の取得者は推計29,7万人である。身体障害者手帳が交付されない40~70dBの人達も含めると、聴覚障害者は日本全国で約600万人いると言われる。そのうち、約75%は加齢に伴う老人性難聴である。 世界保健機関(WHO)では25dB超で軽度難聴とし、成人40dB超・児童30dB超は中度難聴として補聴器の装用を推奨している。また、デフリンピックの参加資格である聾者は55dB以上である。日本においても国際基準同等の障害判定基準に緩和するデシベルダウン運動が全日本難聴者・中途失聴者団体連合会の提唱で行われている。
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